riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">「殯の森」</span>


 小さなこだわりの映画舘、5回観ると1回招待がうれしい。ほとんどのドキュ
メンタリーや韓国映画をここで鑑賞。

 若松監督の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」も上映されるが見る勇気あるかどうか。

 昨日の「ミリキタニの猫」は朝10時に駆けつけ2回目上映の「殯の森」のチケットも一緒に買わなければ観ることは出来なかった。

 別舘にミリキタニの猫の写真載せました。



 評判高くカンヌでも受賞しているが私はちょっとこの監督が苦手。ハイビジョンの放送を見逃してしまったし、同じ映画舘なので観てしまった。

 「こんな映画とは知らなかった」という声が聞こえてきた。確かに緑滴る風景は美しいが。映画レビューにも厳しいのがある。

 あんなことが起きたら大問題になるなあ、なんて思いつつ観た。それに二人だけで出かけるかなとか。よけいなことかな。

 検索すると主役で古書店、古書喫茶店主うださんのインタビューがありました。まず女性ヘルパー役の俳優について

 うだ オーディションで選ばれたのですが、実は、「萌の朱雀」で主役の中学生を演じた西吉野出身の女性だったんです。当時、河瀬監督が地元で発掘した素人で、今は女優として東京でがんばってます。
 数多くの人がオーディションを受けた中で彼女が選ばれたのは、いろんな縁があったからだと思うのですが、オーディションの時に僕は相手役(認知症の老人役)をやっていて、彼女の演技力は群を抜いていました。河瀬監督も随分びっくりしていたようです。
 
 河瀬監督の演出は厳しいと伺っていますが、どうでしたか。
 
 うだ 妥協しない人で映画界では厳しい監督で通ってますね。この作品でも納得するまでOKを出さないケースがありました。一つは迷った森の中を歩きまわるシーン。疲れ切っているというリアルさを追求するのに、山道を走らせて徹底的に疲れさせる。その上に腕立て伏せや腹筋をして、こっちはもう、疲労困ぱいです。
 僕が素人で、演技力がないからと思ってたんですが、そうではなく。ほんとうにもがいている自然な姿を求めてる。もう一つは、墓の前で泣くシーン。涙が出て大丈夫と思ってたら、『メロドラマじゃないんだ』という怒声が飛ぶ。NGの繰り返し。頭が真っ白になってました。
 
 河瀬監督について。
 
 うだ 俳優の演技はいらない、大振りの仕草をきらう。徹底的にナチュラルなところを追求するタイプ。撮影も最初のシーンから順番に撮る。だから時間がかかる。それでも作品づくりは妥協しない。そうした姿勢が高い評価の作品を作り上げて行くんだということを目の当たりにしました。
 今夏に公開される力作に期待してください。

 朝日新聞、南奈良より