riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">阿国歌舞伎夢華</span>



 「阿国歌舞伎夢のはなやぎ」と読みます。

 歌舞伎は題名から難しいから。でも古文書も当て字だらけだから慣れれば楽しい。


 春爛漫の京都の野。猿弥、弘太郎の男伊達が評判の出雲の阿国のウワサ話をしていると、華やかな衣装の阿国玉三郎)や女歌舞伎たち(笑三郎春猿)が踊りながら登場。

 「花と月はどれが都の眺めやら かつぎまぶかに来た嵯峨御室

 二条通りの百足屋が 辛気をこらした真紅の紐を袖へとおしてつなげや桜」

 始めの衣装が黒字に大きな花模様。長身の玉三郎に似合います。たて兵庫と言うのでしょうか、桃山の屏風絵の登場するスタイルであでやか。いつも玉三郎の登場には会場がどよめきます。別世界の美。世界の名監督や名ダンサー、音楽家の心も捉えて離さない。素顔の彼はどこにでもいるような恥ずかしげな万年青年だそうです。

 やがて阿国たちは戦乱で命を落とした人や阿国の恋人だった名古屋山三の鎮魂のために念仏踊りを始める。

 「光明遍照 十万世界念仏衆生 摂取不捨 南無阿弥陀仏

 祈り始めた彼女たちの前になくなった名古屋山三が現れ、阿国と踊り始める。

 山三は阿国が作り上げた新しい歌舞伎踊りを所望。阿国が踊る間に山三の亡霊は姿を消すので悲観にくれる阿国であったが女たちに慰められ又華麗な舞を披露する。

 2枚目の衣装は白地出昨日のブログに写真載せました。玉三郎は舞台全てに繊細な神経が行き届いているので勿論衣装は豪華。
何年も前から注文しない間に合わない。自前の衣装!

玉三郎のためならと職人さんも腕を振るうことでしょう。