<span itemprop="headline">ドナルド・キーン</span>

昨日の朝刊にキーンさんの記事があり凄く日本人っぽくて面白かった。

題は｢遠慮の名人　私の後悔」５０年超える日本での生活でまだ骨董安かった京都で学者だからと買わず古書を買っていた。だが当時の粗末な紙は今は粉になって読めない本が多い。又、今は優れた研究が発表され古本を参考にすることもなくなったと。

　民芸運動を批判すると富本憲吉氏から作品提供の申し込みがあったのに日本人より日本人らしく振舞う決意を固めていて遠慮してしまった。川端先生からの長持ち、吉田健一さんからの頂き物、谷崎先生からの色紙なども遠慮。谷崎夫人の舞は所望したそうである。


　尊敬する人物からの好意は躊躇しないで「ありがとうございます」、これが教訓。でも谷崎夫人の舞はもっとも良いお土産になったそうだ。

　どなたも同じ経験がありませんか。趣味の異なる引き出物に悩まされた時期もありましたが。相手をがっかりさせたくもないですね。