riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">ジョルジュ・サンドはなぜ男装をしたか</span>




 この魅力的な題名に惹かれてこの本を読み始めました。初めて男装したのは4歳。

 女性の服装はその地位と深い関係がありますね。以前、読んだ村上信彦の「服装の歴史」は衝撃的でした。江戸時代の着物は帯は幅広になり窮屈なのにすそはヒラヒラ、男性には都合よく…今の女性はパンツ姿が多くなりましたね。子育て、仕事、家事には活動的で暖かいので一度始めるとやめられません。子育て中は子供が脚をさわるのでくすぐったかったですね。
 
 

 サンドは「ショパンの恋人」として有名ですがやはり祖母、父母、家庭教師の影響が大きいのですね。

 本の始めにその頃、貴族の放蕩は当たり前、だから私生児が多かったと。サンドの祖母も父でそうである。子供にとってはひどい差別だ。


 この本はフランス革命の女たちの行進から始まっている。女性参政権主張した女は処刑されたり精神病院に死ぬまで閉じ込められたり。サンドの祖母と母が同時に逮捕されていたこともある。祖母は貴族の出、母は平民だった。

 オロール(サンド)の男装は母により4歳で始まる。スペインに進軍していた父に会いに行き将軍ミュラに謁見した時だ。

 ルソーは「エミール」の中で子供が誕生後、ぐるぐる巻きにされ頭や手足を固定されるのを嘆き忠告している。ルソーは女性のコルセットにも批判的だった。すぐ気絶するので気付け薬を携帯していた。今の私たちはその瓶を香水ビンと間違えていると骨董の本で読んだことがある。

 子供は大人のミニチュアで子供服もなかった時代。女性の服もウエストを異常にしぼって体は蜂のように変形していた。女が男に隷属していた時代は服装までそうだ。

 ジャンヌ・ダルクは男装の罪だったと他でも読んだ。今ではそれが火刑になるほどの重罪とは思えないのに。古代、太陽だった女性の受難のなんと長かったこと。どれだけ多くの女が苦しんだのだろうか。

サンドはすその長いドレスで街に出ればいっぺんで台無しになるので経済的にも「目立たないためにも」男装したという。オペラや演劇鑑賞のためによく外出している。あの当時のヨーロッパは下水も整備されてないからさもありなんですね。まだ半分しか読んでないので続きます。