riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">ミルコのひかり</span>



 このイタリア映画は私の好きなフランス映画「コーラス」と同様教育映画だ。

 「コーラス」はすぐCD購入して毎日聴いたものだ。そんなに好きでなかったボーイソプラノだったのに。やたら厳しい校長にワル扱いされていた少年たちが音楽教師の赴任で成長する映画。教師役の俳優のユーモアや美少年も見ものです。

 ミルコは事故で失明してしまう。米良美一さんも病気で両親とはなれて養護学校に行かなければならず、幼い少年にとっては辛いことだ。ミルコも同様寄宿学校に入り型にはめようと校長ににらまれる。今は普通学校へ行けるのだが。

 だがミルコは意外な才能を発揮する。でも考えれば聴覚が鋭くなるのだし元々映画大好き少年だった。古いテープレコーダーを手に入れてたミルコはおてんば少女や仲間と創造活動へ。普通なら目が見えないから映画の世界なんて諦めてしまいそうなのに前向きの生き方が素晴らしいですね。歌舞伎やラジオでも昔から雪や雨を実物以上に表現してきて知れば感心するものだ。いじめっ子もコレで変身。

 理解ある教師にアドバイスする女性「私には学問はないけで」と。伊達に生きてきたわけでない。
 
 青年たちのデモも一役買う気持ちのよい映画。モデルはイタリア映画第1線のサウンドデザイナー、ミルコ・メンカッチ

 父母が寄宿学校にミルコをおいていく場面(おぼろげにしか見えない両親の映像が泣かせます)や少女を自転車に載せて疾走するミルコなど観所一杯です。