<span itemprop="headline">アズールとアスマール</span>
なんという美しい映像、CGなんて好みでなかったのに。冒険物語、その中に差別や移民問題が包まれている。
ジブリのお勧め映画。監督はフランス生まれだが幼少時代をギニアで送った。北斎に心酔。日本のアニメとは違う面白さ、美しさに興奮してしまった。
このオスロ監督のフランス映画は98年の「キリクと魔女」で話題になつたらしい。最近、BSで録画したけどまだ未見。
あるヨーロッパの領主の舘で母のないアズールはアラブ人らしい乳母に育てられた。その息子のアスマールとは仲の良い喧嘩友達。庭の花園の美しいこと。子守唄もなんだか親しみのあるメロディー。
ところがアスマールが成長すると父は彼を家庭教師に預け乳母はその子とともに裸で追い出されてしまう。アスマールは大好きな乳母の子守唄の妖精と乳母を求めて船に乗るが難破してしまう。
この子供時代に二人で泥んこになるのも深い意味がありそう。
その国では青い目や黒猫は不吉といわれ迫害されるので盲人のふりをする。
黒猫は幸運のしるしとも言われるが魔女狩り…これもひどい話、岩波新書の「魔女狩り」読んだ時の驚きは忘れない…の魔女につきもので多数猫が殺されたのでヨーロッパではペストが蔓延してしまった。自業自得というか皮肉なことだ。あんなに愛らしい動物を殺すなんて。今でも引き取り手いない犬猫は…雑誌「世界」で死を待つ犬たちの写真が載っていた。みんな分かっている犬たち、人ほど残酷な生き物はいない。
アルハンブラそっくりの庭、噴水も美しいことこのうえない。この後、本当の冒険が始まる。言葉、風習、宗教の違いを乗り越えていくのだがラストは私はその深い意味がその場ではっきり分からなかったのだが…
観初めて吹き替え版に気がつく遅さ。またしても香川照之が重要な役で出演。後でキネ旬にこの吹き替えの面白い記事を書いてるのを発見。私は香川さんの書き物のファンでもあります。泣ける父子の話も書いています。本になっていたら欲しい。
続いて珍しいスウェーデンのアニメ「おやすみ、クマちゃん」まるで熊倉さんのミュージカルのよう。毎日違うお洒落なパジャマで登場するクマちゃん。私はあんなにパジャマ持っていない。50年続く人気アニメだそうだ。フェルトのクマちゃんが愛らしい。ウサギ犬や狐とともに春夏秋冬の楽しい生活が展開する。