riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">城山三郎と佐高信</span>




07・8に楽天ブログにアップしたものです。

 写真は名古屋市 文化の道 双葉館

 先週のNHK教育テレビ「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」は「ハゲタカ」の真山仁さんが城山さんを紹介したが昨日は佐高信の司会「昭和と格闘したサムライ 城山三郎
 
 日本の女優第1号といわれヨ-ロッパ巡業もした川上貞奴が福沢桃介と住んだ双葉館に城山さんの寄贈した蔵書も登場した。



 写真は双葉館にある城山さんの書斎コーナー

 お二人ともお互いの書斎見てその「乱雑さ」にほっとしたとか。城山さんのつくられた戦闘機のプラモデルも登場。

 理系の学校に進学し徴兵猶予だったのに志願して海軍へ。これは後から考えると政府の強制といえる。その頃130万部のベストセラー、軍神と歌われた杉本中佐の忠君愛国のアジテーションにのせられてしまったのだ。

 海軍では新藤監督と同じ。訓練という暴力にさらされ殺された同期生もいる。頭がこぶだらけになり、寝ていてもハンモックのひも切られたたき起こされる。牛馬は殴られないし夜は寝ることも出来ると羨ましく思ったそうだ。戦争行く前に軍隊に殺されてしまうなんて。

 佐高さんは城山の文学を「精神の火傷が生んだ戦争文学」と呼ぶ。戦争にわしずかみにされた人生だと。

3枚目の写真はいじっているうちに汚くなってしまいました。
 双葉館のステンドグラス 桃介の義弟で当時有名なデザイナーの杉浦非水の原画をもとにしている。貞奴の遺品など展示している。ハイカラな建築 当時の人はさぞびっくりしたでしょう。今は市役所などから近いが当時は見晴らしもいい高台だったそうだ。自家発電していた。さすが電力王の家。



 「落日燃ゆる」は文官でただ一人、A級戦犯として死刑となった広田弘毅を描いた。東京裁判で一言も弁明せず何も書かず亡くなった広田を書くのは困難をきわめたという。やっと大岡昌平の助力で娘さんから話を聞くことが出来たのだがそれも長男が間に入るやり方であったという。国民を戦争に追い立てた側を知りたかったという。


 個人情報保護法案は晩年の城山さんを憤らせた。城山さんから佐高さんにあてた手紙「この法案を閣議決定した内閣が史上最低なら通過可決した議員は史上最兇」この法律は言論の自由を奪うもの。妻を亡くしお体の具合悪かったのに小泉首相に談判したり手紙を書いておられた。

 私も城山さんの考え方に賛同する。同じ戦争への道をとってはならない。

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