<span itemprop="headline">サラエボの花</span>
雑誌世界1月号に友人の贔屓の川本三郎さんと「サラエボの花」http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=8568の女性監督ヤスミラ・ジュバニッチさんの対談「戦争で傷ついた母娘の再生の希望」があったので鑑賞した。初長編作品の本作で2006年ベルリン国際映画祭金熊賞他、各国の映画祭で絶賛されている。
戦争中、サラエボにいた74年生まれの監督は背の高い美しい女性。日常生活の中に突然戦争が入り込んできた恐さがあったという。映画には悲惨な戦争場面は決して描かないようにした。メディアは戦争の悲惨さだけを強調しようとするから。一人一人、かけがえのない個人として生きているのだから。
「ヒロインを演じる女優を美しく撮りたかった。戦争中の汚された顔はとりたくなかった」
シェルターの中の大学で監督法を学んだヤスミラさん。戦争中、国連が映写機などを貸しゴダールやヴェンダースなどの監督たちが喜んで最新作のフィルムを送ってくれて、大勢の人が命がけで観にきてくれたという。
ムスリム(イスラム)人、セルビア人、クロアチア人、3民族が何百年も平和に暮らしていたのにミロシェヴィッチがセルビアで権力を握り全てが変わった。ボスニアに独立されたら自分たちの経済的基盤が弱くなるからそれを防ぐための戦争だった。戦争が始まってから3日間で1万人が殺された!
ヒロインのムスリム人を演じたのはセルビア人!
ブッシュのように戦争のための「大義」が必要となり民族的憎しみをメディアを通して作りだし、国民を煽った。セルビア人の中にもミロシェヴィッチに反対する人は数多くいた。
ヒロインは戦争中、計画的にセルビア人兵士により集団レイプされ子供を産まされた。「民族浄化」!女性が自殺しないように収容所に入れた!
戦争、軍隊って皆似ている。今回の沖縄での少女暴行事件。大人の女性だって大問題だ。厚木基地に米軍機が墜落して大火傷負ったhttp://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/18307691.html「パパママバイバイ」
勤務中、酒を飲み女性自衛官に暴行しようとした自衛官はたった1日の停職で反対に女性自衛官は組織的に退職迫まられたhttp://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/20817435.html事件がある。
イラクの米軍女性兵士は「メス犬、売春婦」と罵られ3分の1はレイプされている。
この映画の少女が勝気で可愛くて最後に思い切ったことをする。アマチュアだったそうだが実にいい。
ヒロインはたしか医学生だったのに娘の修学旅行の費用にも事欠くが仲間の女性たちが助けてくれる。