riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">坂東玉三郎 中国・昆劇合同公演</span>



玉三郎の舞台初日を初体験!

初日はある有名歌手の芝居で懲りていたのですがなぜかこれはどうしても観たかった。

なんと言う美しさ、はかなさ、でしょう。それが表面だけでないのは皆さんご存知でしょう。

もうオペレツタのような音楽、蘇州語のやさしい歌声に瞬時に夢の世界です。

昆劇の役者さんが演じる花神は宝塚のような華やかさです。

隣席の女性も「玉三郎の舞台は初日から完成している」と。

昆劇は舞踊と歌が一体になっているのが特徴で、600年の歴史があり世界無形文化遺産。洗練された叙情性が特徴という事で玉三郎が取り組んだだけあって非常に似合っている。


演劇の世界三大ルーツといわれる昆劇。京劇の歴史は昆劇に由来する。

「今では激減してしまった中国の女形の復活の一助になれば、と玉三郎さんが熱望し、江蘇省蘇州昆劇院との共演が実現した。ともにユネスコの世界無形文化遺産に選ばれた歌舞伎と昆劇の合同公演は初めて。」


玉三郎の中国の演劇との出会いは祖父13世守田勘弥、父14世守田勘弥の影響で京劇の梅蘭芳を先生と尊敬している。

 演目は、太守の令嬢が春の花園のうたたねの夢の中で若者と出あい、恋に落ちる昆劇の代表作「牡丹(ぼたん)亭」と、夢枕獏作の玄宗楊貴妃の悲恋の後日譚(たん)を描いた創作舞踊「楊貴妃」。私はこの曲も舞台も大好きなんです。

牡丹亭は55幕の長い芝居なのでその一部なのですが日本の「牡丹灯篭」にも影響与えている作品。歌舞伎チャンネルの対談で玉三郎が解説していた。又スタジオテーマパークで伝授していた扇の使い方は楊貴妃で興味深く観ることが出来た。

若者と会った瞬間のコケティシュな玉三郎は見逃せません。


夢の中でただ一度会っただけの人を思い続け、はかなく亡くなっていく美女。





初めて観る「牡丹亭」の、特に美女が死ぬ「離魂」の場面が心揺さぶられる名演技だと思ったら…

1986年、昭和女子大昆劇院43名による「牡丹亭」が日本初演された。雨の中、女学生たちが公演終了後も立ち去りがたく感涙しながら一行のバスの前に集まった姿は主演の張継青さんの忘れがたい思い出になったという。この舞台を玉三郎も観劇していて、今回彼女から直接教えを受けたという。カーテンコールには舞台に立たれ盛んな拍手を受けていた。

「牡丹亭」では、二胡や揚琴の調べにのって、玉三郎昆劇の俳優と交代でヒロインを演じる。玉三郎は中国で猛特訓した蘇州語のせりふや歌を披露。

春香役の朱瓔媛さんの可愛いこと!生演奏も素晴らしい。

3階席なので牡丹の美しい絨毯も観ることが出来ました。

衣装や刺繍や簪の、繊細美麗なこと、全て眼福でこの上ない幸せです。

観客の中にはオペラのような歌唱に慣れないような方もいたようだが私はまだ夢の中です。このような国際的な試みをされる玉三郎を尊敬します。