riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">「ふるあめりかに袖はぬらさじ」</span>



 [[item(http://www.youtube.com/v/J4efmzZ-U-I,425,355)]]
[http://www.youtube.com/watch?v=J4efmzZ-U-I 『ふるあめりかに袖はぬらさじ』予告編]

 有吉佐和子の名作を、歌舞伎の舞台にした「ふるあめりかに袖はぬらさじ」が、「シネマ歌舞伎」の第5弾として、上映されている。

有吉が杉村春子にあてがきした作品。杉村では未見。

生前、杉村は「玉三郎さんは美しすぎます。病弱の美しい亀遊さんより綺麗なお園では無理があります」と反対したが、玉三郎の舞台を観て仰天「ちゃんと玉三郎さんのお園になっています」と。

この舞台は端役にいたるまでそうそうたる配役でこれだけの歌舞伎役者を結集できるのも今の玉三郎だからでしょう。

上手すぎる玉三郎です。あの口調、目の動き、三味線と唄、もっと聴きたくなります。

勘三郎との掛け合いは息ぴったりで笑えます。

幕末、横浜の遊郭の話だが瓦版、メディアに踊らされる悲喜劇。今もよく観る現象。作者の鋭い目に感心させられる。


昨年12月、歌舞伎座での上演を収録している。

私は、舞台では一度、寺島しのぶが出た玉三郎主演の本作を観た。そのときも優れて現代的な題材に感心したものだ。

時は幕末、開港まもない横浜の遊郭“岩亀楼”で、一人の遊女・亀遊が自ら命を絶つ。おりから吹き荒れる尊王攘夷の嵐の中、「攘夷女郎」の伝説にいやおうなく一役買っていく芸者のお園…。

苦労して生きてきたお園、人情家で病に倒れたおいらんをやさしく慰める。その彼女がおいらんの死から期待されるように伝説の語り部になってしまう。

おいらん亀遊に中村七之助(薄幸の女性を美しく演じています)、その恋人に通詞の中村獅童

唐人口のおいらんに中村福助市川笑也尾上松也NHKドラマ「おシャシャのシャン!」は凄く面白かったのに録画しなかったのが悔やまれる)

ラシャメンとか、唐人とか、呼んで西洋人相手の遊女をさげすんだ。

唐人お吉は有名ですね。戦後のパンパンとか、差別する卑しい心です。


 喜劇部門でいつも大サービスの福助。ド派手メイクと衣装が可愛い。

全編、歌舞伎でこんなに笑ったことがないといってる観客があるくらい爆笑の渦につつまれます。

坂東彌十郎は180センチ以上あるので西洋人を演じても違和感がありません。

玉三郎の『楊貴妃』でも立派な法士を演じていました。

市川海老蔵や右近が浪人役という豪華版。

いままでこの舞台がテレビ中継もなかったのでそろそろあるだろうと踏んで上京我慢したのです。


 歌舞伎の名舞台を高性能デジタルカメラで撮影し、映画館で上映するシネマ歌舞伎は、平成17年から、「野田版 研辰の討たれ」「京鹿子娘二人道成寺」など4作品が上映されている。玉三郎主演では「二人道成寺」「鷺娘」など舞踊作品はあるものの、演劇では初で、約2時間45分の大作となる。

 「ふるあめりか-」は昭和47年、文学座公演で杉村春子が主演、お園を当たり役としてきた。尊皇攘夷をめぐり、世の中がめまぐるしく変わる中で、遊郭の中で生きる男女、特に女性たちの悲哀を独特のタッチで描いている。昨年、初の歌舞伎化では、玉三郎のほか、中村勘三郎中村福助中村獅童市川海老蔵らが出演した。

 玉三郎は「映画になったらいいなと思っていたし、不条理劇のようでも、見る人の心情に訴える温かい作品だと思っている。ようやく、この年齢の女性のキャラクターを、作らなくても演じられるようになった」と話している。


着物の柄、髪飾りも映像なので舞台よりはっきりと観ることが出来る。

お園の着物等は待遇によりどんどん変化していくので見所である。

シネマ歌舞伎 「京鹿子娘二人道成寺」は特に映像でしか見られないようなイリュージョンなのでお勧めである。歌舞伎は難しいと思ってる方に最適でしょう。ぜひご覧ください。世界的に絶賛されてる玉三郎です。

ただしこの舞台は年増芸者の役なのでこの世のものとは思われないような美しさはほかの舞台でどうぞ

玉三郎が若いときに撮った映画『夜叉池』未見なのでDVDを切望しています。

http://movie.blogmura.com/moviereview/

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