riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">原発差し止め判決を下した元裁判官井戸謙一氏の講演</span>





西さんが浜岡原発の永久停止・廃炉を願って企画してくださいました。

動画あります。

会場は名古屋市女性会館だったので井戸さんはまず名古屋には女性会館というものがあり驚いた、名古屋の女性は強いのかなというお話から始められました。

井戸さんは穏やかな優しい紳士でした。本当に立派な方、勇気ある方はそうです。

どこかの首長のような傲慢さ、差別的な発言とは対極です。


三人だけで協議して決められる、それは裁判官の醍醐味、やりがいのある仕事、

ひらめ判事はほとんどいない、上からの圧力もない、昔はそういうこともあったが。

退官して弁護士になりこういう講演会にも呼ばれるようになった。大海に出てきた気分。

裁判官と住民の大きな溝を埋めるために地元の人を招いてお酒飲んで話したがその日は判決前の大変な日だった‥

大阪のサウンドパレードのように今若い人の原発反対行動は昔のデモのような悲壮感がなく楽しそうにやっている、これもいい。など正確な表現ではありませんけど。



裁判には今まで冤罪のことや国よりの判決で絶望感がありましたが希望を与えてくださいました。
井戸さんは住基ネットにも違憲判決出されました。






最高裁はしなくていいのか。東電社長は土下座して謝罪 唯一の原発差し止め判決を出した偉大な井戸謙一元裁判長

以下は薔薇または陽だまりの猫さんから引用させていただきました

裁判官は「素人」、世論や専門家に迎合する誘惑

 国の政策を否定する訴えは認めにくい。司法にはそんな印象がつきまとう。原発はその代表格だが、志賀(しか)原発2号機をめぐる訴訟で裁判長を務めた井戸謙一さんは「原子炉を運転してはならない」と言い渡した。なぜ異例の判決に踏み切ったのか、なぜ裁判官は国策に寄り添いがちなのかを聞いた。

――「炉心溶融事故の可能性もある」「多重防護が有効に機能するとは考えられない」。2006年の判決で指摘したことが、福島第一原発で現実になってしまいましたね。

 「まさにそうです。愕然(がくぜん)としました。三陸沿岸では貞観(じょうがん)地震(869年)の大津波があったことが指摘されています。長い地球の歴史から見れば、わずか千年前に起こったことは、また起こりうる『具体的危険』だと思います。原発という危険なものを扱う以上、当然、備えるべきです。東京電力がまともに対応しなかったのは信じられません」

 ――志賀原発の訴訟でも、被告の北陸電力が危険性を小さく見積もろうとしていた印象は?

 「感じましたね。国の言う通りやってるんだからどこが問題なのか、という姿勢でした」

 「原発近くを走る断層帯について、政府の地震調査委員会は全体が44キロ一度に動く可能性があり、想定される地震マグニチュード(M)7.6と公表しています。被告は独自の調査で、断層は別々にしか動かないから想定はM6.6だと主張しました」

 「どちらが正しいかはわかりません。ただ、多くの地震学者が『M7.6』と言うのであれば、念のためにそれを前提とするという謙虚な姿勢になって当然だと思うんです。甘い想定で『安全だ、安全だ』と声高に言っても、その主張に乗るわけにはいきません」

 ――原子力政策に限らず、「国策」に反する判決は多くありません。裁判官が法務省に出向し、行政訴訟で国側の代理人をする人事制度もあります。司法の構造的な問題ではないでしょうか。

 「人事交流は、マイナスだけではありません。裁判官は行政内部の事情をよく知りません。原告を勝たせたときに、行政にどれほどの影響があるか見えないので、慎重になりすぎてしまう。法務省に出向してみると、原告勝訴でも行政は対応できるものだとわかります」

 「多くの裁判官は、まじめに仕事をしていると思います。しかし、慎重な人が多いのも事実です。裁判官が世論の後追いをしていては裁判官の存在意義がありませんが、世論からまったく自由であるとは言えません。一部の人たちが強く反対していても、国民の大多数が原発を受け入れている段階で『危険だから止めろ』という判決は、かなり勇気が必要かもしれません」

――志賀原発の訴訟では、国の耐震設計審査指針の評価が大きな争点になりましたね。

 「裁判官は原発の素人です。その私たちにもわかるようにと、膨大な証拠が出されます。それを熟読し、原子力発電の仕組みの基礎から理解していくわけです」

 「指針は『立派な肩書』の方々の見解をもとに作られています。それに基づいて設計・建設されているから『原発は安全』というわけです。一般論で言えば自分で決断ができないときに、肩書のある人たちの見解に沿ったほうが無難かな、という心理が働く可能性があります。専門家の言っていることを間違いだと判断するのは勇気のいることです。立派な肩書の方々に賛同しておいたほうが、あとで『あれは間違いだった』となっても、あまり非難を受けないんじゃないか。そういう心理状態になることもありうると思います」

 ――判決では耐震の指針に疑問を投げかけて、差し止めを命じました。「立派な肩書」で判断してしまいたくなったことは?

 「その誘惑はあったかもしれない。陪席の2人と合議して決めるうえで、事前に裁判長として自分の意見をまとめなければなりません。多くの学者が集まって作った指針そのものが不十分である、と私のような素人が判断するのですが、ロジックの参考となる判例はありません」


2011.7.16 の中日新聞のコピーが配布されました。左側の「過去の勝訴二件のみ」の表の×部分が薄れています。勝訴は二件のみ。




追記

東電はろくに水やヨードも配布しない。フクシマではわかってる人も声上げられない雰囲気。

フクシマの給食は地産地消なので危ないとお子さんにお弁当持たせると、教師が給食食べなさいと!