riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">面白い光る源氏の物語</span>



  

入院中にあまりの面白さにあっという間に読んでしまった大野晋丸谷才一対談「光る源氏の物語」 今まで抱いていたなぞが解けました!

天皇家・貴族階級には不義・密通など珍しくも無いのに、父の后を奪ってあそこまで苦しむのかと思っていました。

又その不義の子を天皇にするのもびっくり。

ところがこの対談集は見事に謎を解いてくれました。 物忌み なのです。

物忌みとは1 神事などのため、ある期間、飲食・言行などを慎み、沐浴をするなどして、心身のけがれを除くこと。潔斎。斎戒。2 夢見の悪いときや、けがれに触れたとき、また、暦の凶日などに、家にこもるなど家にこもるなどして身を慎むこと

天皇も部屋にこもるのに、そこへ源氏が后の寝所に忍び込む、これは大きな罪になるんですね。

その他にも男色 、これは出世の足がかりになります。

男女関係を「実事」 と表現するので嫌な感じがしない。

紫式部はそこに実事があったかどうかははっきり書かないから。

源氏物語は女性から見れば覗きや乱暴狼藉の連続、お姫様も侍女に手引きされた男性からは逃れられない哀れな存在。

紫式部がまだ下手な箇所は面白くないとはっきりいうのも痛快。

式部は藤原道長パトロンにして、上質の紙など貰い源氏物語を書きましたが後には二人の関係はうまくいかなくなったようで式部の不機嫌なことにも言及しています。


今までに読んだ源氏関係で面白かったのは林真理子の六条御息所源氏がたり
俵 万智の「愛する源氏物語丸谷才一の「輝く日の宮」 です。



 
これも友人がお見舞いに下さったブリザードフラワー

追記
入院中に病院でクリスマスコンサートがありました。

感心したのが医学部6年生の男性がショパンの「革命」を演奏されたことです。

又コーラスを指導されている方のお嬢さんのソロが素晴らしかったことです。二時間もあるコンサートでミュージックベルやピアノ弾き語りなどがありました。私は疲れて一時間ぐらいしか聞けませんでしたが忘れられない思い出になりました。