<span itemprop="headline">続旧日向邸幻の地下室</span>
MYCAさんの御好意で画像をお借りできましたのでぜひご覧ください。
この低めの築地のおかげで熱海の海が見渡せます。
タウトは世界遺産に指定されたベルリン郊外の馬蹄形住宅を設計しています。重要文化財級日向別邸チラシより
桂離宮を「泣きたくなるほど美しい印象だと絶賛し、美の源を哲学的風格・優雅・日常生活という三様の統一にあると考察し、それを熱海の日向別邸に封じ込めようとした。
日記に主たる三部屋については「ベートベン・モーツァルト・バッハだ。私はこの建築をつりあいはもとより細部、材料及び色彩にいたるまで成功したと信じている」と記した。
藤森照信「日本の洋館」、隅研吾「自然な建築」において「世にも不思議な竹と絹の地下空間」とか、素材と自然を結びつけるスリリングな大事件を媒介する物とその尽きせぬ魅力が紹介されている。
日本の竹や桐材を使っています。階段の手すりも竹。
社交室の天井はいくつもの豆電球がつるされていて、床は桐の寄木、天井は桐材、葦の障子です。細かい細工が素晴らしいです。
この部屋で日向利兵衛の趣味のビリヤードや社交ダンスが行われたようです。
段差のある洋室も不思議です。
壁は絹張り。心無い見学者がさわって傷つけたとか。
絹は年月を経ると裂けてしまいます。
二人ともそれぞれの分野の先駆けの女性です。