<span itemprop="headline">井上家洋館</span>
民芸館も東京のそれに似ていると思ったら一部譲り受けています。
貴賓館にしては簡素、可愛いぐらいで東京などの洋館とは比べようもありません。
ベランダや軒板飾、窓の意匠が擬洋風建築。
銀行になったり戦後は賃貸住居!
戦前は持ち家信仰がなくローンに縛られていなかったのでは?
名古屋の骨董屋さんで買ってきたのでしょうか、玄関に置く、外套掛けや傘たて。
アンティークタイルがいいですね。
アンティークタイルがいいですね。
私もこういうイギリスの家具にあこがれて骨董屋さんのバーゲンで入手し使っています。物は良く入ります。
日本の江戸時代の箪笥のようなわけには行きませんが。
第三民芸館には立派な車箪笥、船箪笥や水屋があります。
写真OKだったかも。
民芸館では陶芸や染色、トンボ玉、手紡ぎ・手織り教室があり立派な作品も展示されています。
気持ちのよい新緑の中に土蔵や民芸館、洋館、呈茶処が散在し、しかも見学無料!
木造2階建、寄棟造桟瓦葺、外装下見板張のベランダ付洋館で、連子格子(れんじごろし)・上げ下げ・引違・回転と多様な開口部形式をとる。軒板飾、高欄に擬洋風建築の意匠を窺える。
この建物は明治10年代に名古屋で開催された博覧会の貴賓館として建造され、その後名古屋市内で移築されて銀行(現愛知銀行の前身である関戸銀行と伝わる)として使われていたとされる。旧所有者である井上家はもと名古屋市内にあったが、両替商で富を得て、明治44年(1911)に豊田市に農場を開いた。その銀行は農場の迎賓館として豊田市へ移築されたと伝えられ、棟札から昭和3年(1928)8月20日上棟とある。昭和62年(1987)老朽化による取り壊し工事直前、貴重な明治建築として保存の話が持ち上がった。戦後、賃貸住居として使われ、床の間のある畳敷きの和室への改造や、2階ベランダを利用して室内の縁側・廊下を設けるなど、現在とは異なっていたが、平成元年(1989)4月豊田市民芸館の敷地に建造当初の姿に復元移築された。
建物は木造2階建、寄棟造桟瓦葺、外装下見板張のべランダ付洋館である。小屋組は伝統的な和小屋とする。1階は東側の玄関ホールとカウンターを介した奥の執務室からなり、開口部は連子格子窓で、銀行としての閉鎖的な特徴を示す。玄関庇の支えは持送り状の絵様肘木といえるもので、これは社寺建築的意匠である。一方、2階については、階段をはさんで東西の2室は非常に開放的で、開口部は上部に扇形窓を備えた上下窓、引違戸、回転戸など西洋の形式を用いる。東側の部屋の天井は金属板の型押しに白ペンキを塗り、漆喰仕上げ風に見せる。また階段やべランダの菱組天井、べランダの丸柱の柱頭部分の植物文様や、軒先の垂れ飾りである瓔珞(ようらく)、高欄の意匠に擬洋風の特徴がうかがえる。(野々垣篤)