riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">井上家洋館</span>




今は豊田市民芸館にある旧井上家洋館

民芸館も東京のそれに似ていると思ったら一部譲り受けています。

豊田市にこんなにこじんまりとした洋館があったのかと思ったら元は名古屋で博覧会の貴賓館として建造された建築でした。
豊田市で唯一の明治期の建物と看板いはありましたが。

貴賓館にしては簡素、可愛いぐらいで東京などの洋館とは比べようもありません。




ベランダや軒板飾、窓の意匠が擬洋風建築。

銀行になったり戦後は賃貸住居!

戦前は持ち家信仰がなくローンに縛られていなかったのでは?




名古屋の骨董屋さんで買ってきたのでしょうか、玄関に置く、外套掛けや傘たて。
アンティークタイルがいいですね。



階段が急で怖いぐらい、しかもつるつる。
昔の実家の階段もこのように急傾斜でみんな一度は落ちました!



このアーチのような窓!
二階にはあまり広くない2間しかありません。
玄関入いると一階はすぐ階段を昇るようになっていて執務室は見えなかったようです。










私もこういうイギリスの家具にあこがれて骨董屋さんのバーゲンで入手し使っています。物は良く入ります。
日本の江戸時代の箪笥のようなわけには行きませんが。
第三民芸館には立派な車箪笥、船箪笥や水屋があります。
写真OKだったかも。










この狛犬(洋館の前に鎮座しています)も本多静雄コレクションでしょうか。
愛知県陶磁資料館の狛犬コレクションも立派だと思ったら本多氏が寄贈したものでした。



登り窯

民芸館では陶芸や染色、トンボ玉、手紡ぎ・手織り教室があり立派な作品も展示されています。

気持ちのよい新緑の中に土蔵や民芸館、洋館、呈茶処が散在し、しかも見学無料!



分類 国・登録文化財
種別 建造物
所在地 豊田市平戸橋町波岩86-100
所有者等 豊田市
指定(登録)年 平成12年(2000)
時代 明治10年(1878)頃

木造2階建、寄棟造桟瓦葺、外装下見板張のベランダ付洋館で、連子格子(れんじごろし)・上げ下げ・引違・回転と多様な開口部形式をとる。軒板飾、高欄に擬洋風建築の意匠を窺える。

この建物は明治10年代に名古屋で開催された博覧会の貴賓館として建造され、その後名古屋市内で移築されて銀行(現愛知銀行の前身である関戸銀行と伝わる)として使われていたとされる。旧所有者である井上家はもと名古屋市内にあったが、両替商で富を得て、明治44年(1911)に豊田市に農場を開いた。その銀行は農場の迎賓館として豊田市へ移築されたと伝えられ、棟札から昭和3年(1928)8月20日上棟とある。昭和62年(1987)老朽化による取り壊し工事直前、貴重な明治建築として保存の話が持ち上がった。戦後、賃貸住居として使われ、床の間のある畳敷きの和室への改造や、2階ベランダを利用して室内の縁側・廊下を設けるなど、現在とは異なっていたが、平成元年(1989)4月豊田市民芸館の敷地に建造当初の姿に復元移築された。
建物は木造2階建、寄棟造桟瓦葺、外装下見板張のべランダ付洋館である。小屋組は伝統的な和小屋とする。1階は東側の玄関ホールとカウンターを介した奥の執務室からなり、開口部は連子格子窓で、銀行としての閉鎖的な特徴を示す。玄関庇の支えは持送り状の絵様肘木といえるもので、これは社寺建築的意匠である。一方、2階については、階段をはさんで東西の2室は非常に開放的で、開口部は上部に扇形窓を備えた上下窓、引違戸、回転戸など西洋の形式を用いる。東側の部屋の天井は金属板の型押しに白ペンキを塗り、漆喰仕上げ風に見せる。また階段やべランダの菱組天井、べランダの丸柱の柱頭部分の植物文様や、軒先の垂れ飾りである瓔珞(ようらく)、高欄の意匠に擬洋風の特徴がうかがえる。(野々垣篤)