riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">政府,教会の悪魔的な仕業「オレンジと太陽」</span>


映画『オレンジと太陽』予告編
政府が強制移民させた子供たちに責任を取れという言葉が重い。
日本では原発事故も戦争も責任が取られていない。戦争中、子供たちに上手いこと言って満蒙開拓義勇軍に送ったり少年兵にして過酷な状況に追いやったことも。
 この映画ではオレンジをもいで食べられるとだまします。
 
だからこの映画をイギリスやオーストラリアの話に終わらせないで欲しい。
イギリス・オーストリア政府は後に謝罪しました。
 
テレビの舞台中継や映画を何本か観たのですがレビューをUPする時間がありません。ヘルプも良い映画ですが今日観てきた「オレンジと太陽」のご紹介です。
 
人間がというか組織はよくもまあ悪魔のようなことが出来るものです。前にオーストラリアのアボリジニの子供たちを組織的に親から引き離したために歩いて女の子が故郷目指す実話の映画観ましたが(「裸足の1500マイル」. )これは英国政府が13万人もの幼い子供をオーストラリアに送りこんでいた実話です。何のために?過酷な労働や虐待のために。
政府の責任を静かに追及するソーシャルワーカーの女性。彼女は親を探す元強制移民の人に献身的に尽くし命の危険にもあいます。
もう亡くなってしまったママの事を元子供に話す時、彼女は綺麗な風景が見える部屋を探すことにも心砕きます。
夫や子供たちも協力します。子供は母を捧げて。
このあたりも観客の涙を誘います。個人が始めることがこんなに大きな影響を与えるのですね。
ケン・ローチ監督を父に持つジム・ローチ監督デビュー作
 
母と引き離され海を渡った13万人の子供たち。 英国最大のスキャンダルといわれる“児童移民”の真実を明らかにし、幾千の家族を結び あわせた一人の女性の感動の実話。http://oranges-movie.com/
 
エミリー・ワトソン、(『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』『ミスポター』)
ケン・ローチ監督好きです。
 

 
裸足の1500マイル』お母さんに会いたいーー。母の待つ故郷まで1500 マイル。自分たちを信じて90日間歩き続けた少女たちの壮大な真実の物語。 母親 と共にありたいと願う、切なる子供の気持ち。http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2725
 
1931年、西オーストラリア・ギブソン砂漠の端にあるジガロング。14歳のモリー、8歳の妹、デイジー、従妹のグレイシー10歳の3人は、母親はアボリジニだが父親は白人。この頃のオーストラリアはアボリジニを白人に同化させる政策をとっており、アボリジニ保護局の局長・ネビルはこの3人の少女を拘束し無理やりムーアリバーにある先住民居留地に収容する。収容所では英語が強制され、白人文化に溶け込むために厳しくしつけが行われていたのだった…。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD2443/index.html
 
しかし、当然高福祉社会は支出がハンパないので、国家財政の破綻の危機に見舞われたイギリスは「鉄の女」サッチャーによって、新自由主義経済の緊縮財政・自己責任奨励の国へと姿を変えました。
ゆりかご、というからには生まれて来る赤ん坊のころから幸福の自由を保証するための制度がイギリスにはあったわけですが、かつてイギリスの名匠ケン・ローチは、このイギリスの児童福祉政策の闇を「レディバードレディバード」という、実話を基にした映画で描いています。

情緒不安定な母親マギーは、そのせいで母親不適格とみなされ生まれたばかりの赤ん坊を強制的に取り上げられてしまうのですが、一度不適格と行政に見なされれば、何度も同じ目にあい、最終的には6人もの子供を強制的に取り上げられてしまい、面会すれ許されない。虐待の可能性のある親から人道的見地から子供を守るという名目で行われた非人道的な政策の矛盾を見事に描いた作品でした。

映画は1986年の話ですが、主人公のモデルとなった、マーガレット・ハンフリーズは今も引き裂かれた家族を再開させるべく活動を続けているそうです。