riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">シネマ歌舞伎籠釣瓶花街酔醒 (かごつるべ さとのえいざめ)</span>

帰国して翌々日に政治コント集団ザ・ニュース・ペーパーの舞台を、またその3日後に勘九郎襲名公演の玉三郎を観ました。
 
旅行は観劇予約より後で急に決めたのでこんなスケジュールになってしまいました。
 
帰りの機内でバクスイできたし、ツアーだったのでまだ体が楽だったのでしょう。
 
昨日はシネマ歌舞伎を籠釣瓶花街酔醒 (かごつるべ さとのえいざめ)満席のなかで鑑賞しました。

歌舞伎座さよなら公演なので豪華配役。
 
玉三郎は姿、顔ばかりでなく声、台詞まわしも絶品。あれだけコンサートで歌えるのですから変幻自在
 
シネマ歌舞伎は大画面で臨場感あり、役者の細かい表情、美しい衣装などすみずみまでまでわかるのでオススメです。
 
前売りで1800円、当日券は2000円で映画としては高いけどその価値は十分あります。
 
 
勘三郎仁左衛門共演で最高♪
 
下男役の勘九郎が父勘三郎より小さくみせるため無理な姿勢で笑えながらも気の毒ですが玉三郎もやってきたことです。今は長身の役者も増えてきましたが手が大きいだの身長が高すぎるなどと言われてきた玉三郎
 
今はそれが堂々たる役者ぶり。
 
いつもそばにいる坂東功一美男ですね
 

 
冒頭は歌舞伎らしく桜咲く中、豪華な花魁道中が繰り広げられます。
 
田舎の裕福な商人佐野次郎左衛門(勘三郎)が呆然とするぐらい貫禄たっぷりでこのうえなく美しい花魁八ツ橋(玉三郎)に魂をうばられてしまいます。
 
皆さんも一目惚れしたことありますか。
 
この花魁は先に登場する二人の花魁と違い洗い髪のスタイルですが、彼女が吉原のトップであることは一目瞭然。
 
旅の装いでみすぼらしく見える商人に笑いかける花魁八ツ橋
 
この笑いは謎で解釈が分かれます。
 
詳しいサイトによると
 
1:あまりに一生懸命見ていたのでほほえましかった。
2:次郎左衛門の後ろ、茶屋の見世先に座っていたなじみ客ににっこりしたのを勘違いした。
3:道で出会う男には、とりあえず振り返ってにっこりするのが遊女のテクニック(「好色一代女」に書いてある)。
 
予告編でご覧ください。この笑、演じるのはとても難しいでしょうね。
 
八ツ橋に入れあげて見請けの話が進みますがこれを自慢したい佐野次郎左衛門は
 
商人仲間に自慢したくて吉原に一緒に行き、八ツ橋の前で「花魁は売り物買い物だから」と言ってしまいます。
 
これは本当のことですがなんとひどい言葉、作者のうまい台詞はほかにもありますが苦界にいる女性としてはとしてはグサリですね。
 
今の私でもです。
 
つらい勤めの花魁に欠かせないのは本当の恋人間夫(まぶ
 
彼女はその恋人繁山栄之丞(しげやま えいのじょう仁左衛門)に貢いでいます。
 
また親代わりの権八も金をせびります。

この権八が、立花屋に金を借りに来て断られた腹いせに、身請けのことをの栄之丞に言いつけたきつけます。
栄之丞は怒って、八橋を責めます。
 
八ッ橋はしかたなく次郎左衛門とは「縁切り」することに、
 
これは満座の中で次郎左衛門に大恥をかかせることになる悲しい場面
 
 
以下はシネマ歌舞伎より
 
この作品は吉原で実際に起きた事件をもとに書かれ、1888年に初演されました。
歌舞伎ならではの豪華絢爛な花魁道中での見染めに始まり、「縁切りの場」での八ツ橋の悲哀と、次郎左衛門の「そりゃあんまり袖なかろうぜ」に始まる名台詞など見どころ多い名作です。十七代目中村勘三郎二十三回忌追善、歌舞伎座さよなら公演ならではの豪華顔合わせでお楽しみください。
【あらすじ】
上州佐野の絹商人、佐野次郎左衛門と下男の治六は、江戸で商いをした帰りに、話の種にと桜も美しい吉原へやってきます。初めて見る華やかな吉原の風情に驚き、念願の花魁道中も見ていよいよ帰ろうとするところへ、吉原一の花魁、八ツ橋の道中と遭遇します。この世のものとは思えないほど美しい八ツ橋に次郎左衛門は魂を奪われてしまいます。
それから半年、あばた顔の田舎者ながら人柄も気前も良い次郎左衛門は、江戸に来る度に八ツ橋のもとへ通い、遂には身請け話も出始めます。
しかし八ツ橋には繁山栄之丞という情夫がおり、身請け話に怒った栄之丞は次郎左衛門との縁切りを迫ります。それを知らない次郎左衛門は八ツ橋を身請けしようと同業の商人を連れて吉原へやってきますが、浮かぬ顔をした八ツ橋に突然愛想づかしをされ、恥をかきうちひしがれて帰っていきます。
それから四ヶ月が過ぎ、次郎左衛門は再び吉原に現れ、わだかまりなく振舞いますが…。
  • [上演月]2010年(平成22年)2月