riboni5235’s diary

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<span itemprop="headline"><東電現場責任者は英雄ではない><新聞テレビは原子力ムラの支援者></span>

   本澤二郎の「日本の風景」(1342)

東電現場責任者は英雄ではない>
 7月9日に亡くなった東電福島第一原子力発電所の吉田昌朗前所長を、新聞テレビは大々的に報じた。それはまるで英雄だったかのように。日刊ゲンダイだけが、冷ややかに伝えた。彼をよく知らないが、善良な1個の人間であれば、日本のマスコミ報道に驚いているかもしれない。英雄でも何でもない。原子力ムラの一員として、その掟の中で作業をして逝ったに過ぎない。酷な見方であろうか。そうではない。


<新聞テレビは原子力ムラの支援者>
 彼同様に、あらぬ死因でもって亡くなった多くの作業員について、知る立場の彼は、果たして何を語っていたのであろうか。筆者は知らない。世紀の原発大惨事の現場責任者として、福島県民や日本国民を頷かせる事実を明かしてくれたのであろうか。
 依然として福島は闇の中である。収束の目途などない。それでいて安倍内閣は再稼働へと踏み切った。海外へと輸出攻勢に必死だ。電力会社はこぞって再稼働の申請を開始した。日本国民と人類を舐めている。

 福島の廃炉はどうなるのか。核のゴミの処理はどうするのか。全く不透明である。菅と野田の民主党政権も悪辣だったが、安倍は輪をかけている。日本滅亡を印象付けている所業である。隣国との軋轢に人々の目を向けさせている。
 こうした流れを新聞テレビが率先、宣伝して報じている。吉田英雄論もその一環なのであろう。悲しい。
<真実を語らなかった>
 原子力ムラ安全神話にどっぷりとつかっていた東電の技術者というのが、彼の素顔である。3・11直後の現場にいた重要な目撃者である。日本国民に真実を語る重大な責任者だった。
 彼は2カ月間もメルトダウンという事実を隠ぺいしてきた人物である。当時の政府や東電首脳部と同様に国民を裏切った。このことについての反省と謝罪を、筆者は知らない。
 1個の人間として、本当にどうなのか。
<遺言は?>
 死因は食道がんと病院が公表した。事実は放射能による内外被曝によるがんの発症である。何故、嘘をつくのか。病院も原子力ムラの傘下に入っているのである。
 遺族にもいいたい。病院に解剖を要請したのであろうか。その結果を、世界に公表する義務を負っている。まだ間に合う。
 当人は3・11直後から死を覚悟していたはずである。かりそめにも原発の技術者なのだから。「福島の人たちに謝罪して歩きたい」という彼のわずかな願いも、放射能被曝が奪ってしまったのだろう。彼が遺族に遺した遺言も知りたいものである。そこに彼の人間性が現れている。最期まで原子力ムラの1員として逝ったのか。それとも普通の人間になれたのか。
 「解剖して、その結果を世界に公表せよ」という遺言を筆者は、彼に期待したい。むろん、遺族にも。酷のようだが、決してそうではない。
<メモは遺したか>
 彼への最期の望みは、入院加療中に当時の事実を克明に記述していたかどうか、である。もし、記録して遺していれば、人類の遺産として後世に役立つ。

 民放テレビのインタビューが、1昨日から放映されていたが、事件のほとんどを語っていない。原子力ムラの掟に従順な現場責任者を演じていたにすぎなかった。遺族だけに遺した会話は?
<安倍・高市は福島の現場に立て>
 安倍側近中の側近の高市は「福島では1人も亡くなっていない」と発言して、非難されると、選挙にマイナスになるから、という理由で謝罪に追い込まれた。彼女が福島の現場に立ったという報道を目にしない。
 安倍はどうか。いつも現場をすり抜けている。参院選の第一声の場所も現地から、はるか遠い場所だった。安倍にいいたい。21日の投票日までに福島の現場に立て、安倍を支援する公明党の山口も立て、といいたい。

 事情通から以下のメールアドレスが届いた。安倍の手口や吉田前所長の周辺の様子を知ることが出来る。
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-558.html

http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/3fe40244baee6367dd419f80275d4cf3
2013年7月12日9時05分記


転載元: 天地の超常現象