<span itemprop="headline">混沌とした時代を生きていく 玉三郎</span>
混沌とした時代を生きていく
楽しいこといこともつらいことも…中略
喜怒哀楽のすべてが綾なすように人生の中に織り込まれてゆくのだとしみじみ感じる今日この頃です。
ここ数年は私にとって苦しく試練の時でした。歌舞伎座再建の途中にあって同輩たちが亡くなっていき気持ちも落ち込んでしまったのです。」
昨年は…
変わっていくものに対しては受け止めるしかないと覚悟が出来た年でした。
私たちはこの混沌とした時代を生きとぃかなくてはなりません。
皆さまが新しい年を健康で心安らかに過ごされるように願ってやみません。」
昨年の1月から3か月も声が出なくなった玉三郎丈。
お客様にひとときでも浄化される幸せな時間を過ごしていただける役者という稼業につけたことをいまさらながらにありがたく思っています。
私は小さいころに苦しかった時期がありましたから今になって感謝することの大事さが痛感できたのでしょうか。幸福は日常の些細なところにやどっています。
小児まひを患い(私の親が最も恐れていた病、そのあとすぐソ連からワクチンがもたらされました)旅の片方には爪ものされています。
優雅な踊りにはそれは全然気がつきません。
観音様のような二人椀久の玉様です。
夕鶴や羽衣も演じる玉三郎、鏡花作品などでは特に浄化される喜びを感じます。
演劇や音楽会に興味ない方には何だかと言われそうですが。
バレエでも歌舞伎でも素晴らしい演技者は別世界に連れて行ってくれるのです。
私も大病の後、まだ生かされていていることに感謝します。
「私は幸運だ」と声に出して言うと良いそうです。
17日からはシネマ歌舞伎「二人藤娘 日本振袖始」が始まります。これはたとえ舞台で見ていても別物です。
私はいつも3階席からの鑑賞ですから花道はちょっとしか見ることは出来ませんし玉様の解説付きのシネマもあり興味深いのです。
シナマ歌舞伎10年だそうです。撮影にも編集作業にも
多くの時間を費やして、考えられているので見ごたえあります。
多くの時間を費やして、考えられているので見ごたえあります。
WOWOWにもいち早く踊りで登場されました。
映像として残す、残さなければならない使命でしょう。
あの忽然と姿を消した歌舞伎ブログ雑賀さんもほめていた團子ちゃん、おめでとうございます!
御両親も祖父母さんもお喜びでしょう。