<span itemprop="headline">シネマ歌舞伎「二人藤娘/日本振袖始」</span>
10年の記念作品となりました。
元々藤は大好き。香りもいいですね。名古屋城の藤棚も良いのですが
イギリスの庭園で白藤が白いベンチに滝のように流れて咲いていたのが最高でした。
二人の藤娘が始め白と紫の藤を持って登場します。
実際には赤っぽい藤もありますね。
6代目菊五郎は自分を娘のようにきゃしゃに見せるために藤を大木に描かせました。
玉三郎一人の藤娘の時の斬新なバックの藤とこれは違います。
歌舞伎座はお休みもなく過酷です。
映画の初めに玉三郎丈の解説があります。
化粧をする場面から始まり、舞台上のお囃子さんたちにお辞儀してご挨拶。
舞台上で着付けしてました!
玉三郎丈も一緒の舞台をたてば若い役者にこれで芸を伝承することも出来ますしね。
もっと稽古をと思っても重い道理にはいかないでしょう。
藤娘は元は大津絵ですが、絵の中のの藤娘が絵から出てきて踊るという趣向。可愛い娘があでやかに踊る、そんな日本人形がありましたね。
若くて綺麗な藤の精、お酒を飲んで酔う場面がありますがこれが女なのか男なのか?わからないのがいいのかもと。
上手下手に移動して観客にお辞儀をするところなど歩き方もかわいらしい。
日が暮れて藤の精は姿を消す、若さもつかの間。
八岐大蛇は妹が妃に選ばれ自分は選ばれなかったのでそうなったということで悲しみをたたえている。始めは姫の扮装をしています。
それが酒甕に頭をっ込み飲んでいきます、そして恐ろしいオロチに変身!
「日本振袖始」のいわれも玉三郎が教えてくれます。
歌舞伎座で行われた名作の数々をHD高性能カメラで収め、劇場で上映する<シネマ歌舞伎>の第21作。歌舞伎座新開場葺落公演で上演された本作は、絵の中から抜け出た藤の花の精が歌い踊る舞踊の人気演目「藤娘」を2人で演じるというもので、14年1月に大阪松竹座で初演され、話題を呼んだことから同地での再演となった。
美しく咲き誇った藤のもとに、藤の精たち(坂東玉三郎、中村七之助)が現れる。美しい娘の姿をした藤の精たちは、つれない男心を嘆きながら恋する乙女心を踊る。酒がすすむうちにほろ酔いとなり、さらに気分を変えて賑やかな手踊りを始める。そのうちに日は暮れ、藤の精たちは姿を消していく。
。「日本振袖始」は、古事記・日本書紀に記された出雲の八岐大蛇伝説をベースに近松門左衛門が書き上げた演目。玉三郎は妖艶な姫の姿から恐ろしい大蛇へと変貌。生贄としてささげられた稲田姫を救うため、大蛇退治にやってきた勘九郎演じる素戔嗚尊(スサノオノミコト)とダイナミックな立ち廻りを繰り広げる。(作品資料より)
イギリス、ヒドコートマナーガーデン、この古い建物と植物のコラボがたまりません。ここにはエンジェルの噴水もあります。
アリスの猫そっくりの猫さんにも会いました。
追記
藤娘の眉を繊細に引いていくお化粧と、二本の筆で一気にオロチの額の隈取りを描いていく場面も見どことです。
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