riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">華麗なる英国美術の殿堂ロイヤルアカデミー展</span>






今回の展示にヴィクトリア女王の娘ルイーズ王女の作った作品がありました。女王の大理石像を作っていたのです。知りませんでした。

ルイーズは姉妹の中で一番美しいといわれ、王族のたしなみ事以上に芸術の才能があった。この才能は、イギリス王室の誰よりも抜きん出ていた。彼女は作家、彫刻家であった。絵画では、油彩でも水彩でも見事な作品を仕上げた←

クーパーの「虚栄」の高慢そうな美女
アビーの「リュート弾き」(豪華な赤いドレスの女性)
ウォターーハウス「人魚」が目をひいてました。


↓の右の絵はチャールズ・ウェスト・コウプの
1875年度のロイヤルアカデミー展出品審査会について



ここは現在に続くアカデミーの拠点、バーリントン・ハウスのギャラリーの中。アカデミー会員たちが年次展覧会(アニュアル・エキシビション)の出品作品を審査している。アカデミーは設立当初より、画家に作品発表の機会を提供するため、誰でも応募可能な年次展覧会を開いてきた。会員以外は厳しい審査を通過しなければ展示には至らない。
シルクハットを被り、手に小槌を持つのは時の会長でこのバーリントン・ハウスの入手に成功したフランシス・グラント、画面左端に座る黒髭の男は次期会長のフレデリック・レイトン、そして中央手前でこちらに背を向けて座るのがレイトンの次の会長で、ラファエル前派を立ち上げたJ.E.ミレイである。作者であるコウプ自身は、会長グラントの後方奥でこちらに目線を投げかけている人物である。他にも当時の会員の面々が見られる。
画面右側では回転式の台に審査する作品を乗せ、その横で男がチョークを手に持ち、受入であればAcceptedのA、対応を決めかねる場合はDoubtfulのD、拒否の場合はRejectedのRというように、作品の後ろに審査結果を記す。
奥の展示室では作品を運ぶ労働者の様子が窺える。写真のように細部に至るまで自然で明快に描かれた本作からは、当時の出品審査会の様子が臨場感を持って伝わってくるようである。
コウプは水彩画家の父を持ちイギリス・リーズに生まれ、1828年にアカデミー・スクールに入学、母子のいる室内画で好評を博した。1842年には国会議事堂装飾画コンペティションで1等を得ている。

東京富士美術館 学芸員 平谷美華子(ひらやみかこ)


何カ月もの苦労と経験、その後ようやく泣く子も黙る審議会がご登場
一瞥するかしないかのうちに視界から外され、瞬時に三流と決めつける
欠点を見つけ出す時間すら不十分なまま、バツ印がつけられ「不合格」と振り棄てられる・

コウプはこうした批判に反論するかのように 審査員たちが新権威作品の良しあしを判断する様子を描いています。


ローマ国立近代美術館