riboni5235’s diary

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<span itemprop="headline">「選民思想」を憲法に載せるべきだ…と、あの人は言った</span>

「選民思想」を憲法に載せるべきだ…と、あの人は言った

http://d.hatena.ne.jp/mzponta/20150421/p1

この人、自分が何を言うてんのか、わかってしゃべってんのか…?

憲法前文に「積極的平和主義を」 自民・船田氏が意欲 (朝日:2015年4月18日)

 自民党の船田元・憲法改正推進本部長は18日、沖縄県宜野湾市で講演し、憲法改正をめぐり憲法前文に安倍晋三首相が掲げる「積極的平和主義」を盛り込むことに意欲を示した。憲法改正の手続きを定めた96条の改正についても「2回目以降の国民投票でやったほうが良い」と語った。

 船田氏は現行憲法について、「我々は『憲法古着論』と言っている。背広をずっと着ているとほころびや汚れが出る。それをクリーニングできれいにしようというのが我々の方向性だ」と説明。その上で「積極的平和主義も前文に書かれても良いのではないか」と述べた。さらに日本の「国柄」も前文に反映させるため、「日本固有の文化が優れていることを絶対に載せたい」と強調した

 改正手続きを定めた96条については、改正発議に衆参両院の3分の2の賛成が必要なことから、「国民主権からみて(国民投票の)機会が与えられない。民主主義に反するという考え方もある」と発言。安倍首相が意欲的だった改正発議の2分の1への引き下げによる改憲手続きの緩和を改めて目指す考えを示した。

政治家というのは、「内輪だけが集まる講演会」で一番遠慮なしにしゃべるもんで

それゆえ、後援会で「本音」が出るもんやけど、この人の「本音」ってあんまりやないか.


(そやかて、「日本固有の文化が優れている」って、いったい何言うてんのよ、この人…)


言うまでもなく、「優れている」っていう言葉は「~と比較して」という前提が隠れてる言葉で,
「日本固有の文化が優れている」というのは、要するに、

日本固有の文化は「その他の国の文化よりも」優れている…ってことやんか


で、「日本固有の文化が優れている」というのは、イコール

「そういう文化をもつ日本人(≒大和民族)」が「他の民族よりも」優れている…ということで

これはどない考えても「選民思想」の現れやと思うねんけど

21世紀を迎えて、「選民思想」を憲法に書き込むって言うのか、この人は…

(もう、あり得へんやろ…)


なんか、国政に続いて地方選挙でも連戦連勝で気が緩みまくってる…と言うたらええのか

これで日本は俺たちの思うがままや…とでも思てんのか知らんけど、

最近の自民党は、もう「怖いモン知らず」過ぎて、ブレーキのきかへん暴走列車みたいになっとるやん


言うとくけど、政治家ってのは、「主権者たる国民」を怖れてもらわんと困るし

「権力を縛る憲法」も怖れてもらわなアカンねんで


(そやかて、政治家が「主権者なんか怖れへんぞ、憲法なんかクソ食らえや!」ってうそぶいてたら、 アンタ、怖ないか…?)


もう、これだけでも頭がクラクラ…という話やのに、この人、安倍ちんの標榜する「積極的平和主義」を,

憲法前文に書き込んでもええよな…って言うてんねん

言うとくけど、安倍ちんの言うてる「積極的平和主義」の中身は

「積極的武力行使参加主義」(=積極的に世界中でアメリカ軍のお手伝いをする主義)で

これは「戦争による平和」(=平和を得るために戦争するんや=戦争こそ平和への道)という倒錯した考え方で、こんな倒錯を「平和主義」というのは、逆さまな日本語やねん


ちなみに、現行憲法の前文には、言葉は同じ「平和主義」でも、「不戦の誓い」から始まって、「国際協調主義」と「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利(=平和的生存権)」を高らかに謳ってるところ、これらの平和主義を安倍ちんの(積極的平和主義という名の)「好戦主義」で上書きするのは、およそ、「憲法改定」の範疇を超える(従来の憲法の基本的価値を引き継がない)新憲法の制定に等しい行為なので,自民党が目指してる改憲内容は「実質的に現行憲法を破棄するものである」と受け止めて頂ければ幸いです



…と、ここで終わったら、アカンかってん

加えて、このオッサン、憲法改定を例えて、『憲法古着論』やて?

(俺、そんな言葉、初めて聞いたで…)

「背広をずっと着ているとほころびや汚れが出る。
 それをクリーニングできれいにしようというのが我々の方向性だ」

…って、何をアホみたいな例え話をしてんのよ

憲法に汚れが出る…って、みなさん、何のことかわかる? …って、わかるわけないやんな)


それより、俺な、自民党っていう政権が、あんまり長いこと権力の座についてるから

汚れが出てる…ってことは認めるから、是非、日本の政界からそういう汚れを消すべく

政界クリーニングをせなあかんと思てるで…


…と、ここで終わったら、アカンかってん(って、そればっかり…)

このオッサン、まだ変なこと言うてんねん

改正発議に衆参両院の3分の2の賛成が必要なことをして
国民主権からみて(国民投票の)機会が与えられない。民主主義に反するという考え方もある」…って、憲法学会の誰もが言うたことも聞いたこともないような「珍説」を披露してんねん

(それは日本だけではなく、日本みたいに、憲法改定に加重した多数決を必要とする「硬性憲法」をもつ国で それが「民主主義に反する」という説を聞いたことないし…)


言うとくけど、硬性憲法っていうのは、「民主主義を定める憲法」を護るため…に設けられたもんやから、それ自体が「民主主義を守る規定」と言うてもええねん

(→そやから、このオッサンの言うてることは、真逆の珍説なのよ)

そもそも、為政者の立場にありながら、民主主義を定める憲法を怖れることなく、

憲法改定の国民投票」をすっとばして集団的自衛権行使を認めるという、

解釈改憲」(=憲法改定手続によらない実質的憲法改定)を現在進行形でしてるアンタたちがどの面下げて「国民主権からみて(国民投票の)機会が与えられない。民主主義に反する」って言うのよ

(もう…、なんと言うか、ホンマに、イチイチ言うてることが変やねん、このオッサン…と言うか、この政党…)




※せっかくなので、この「言うことがイチイチ変なオッサン」の顔を紹介しときますわ

(みなさん、是非覚えておいて頂いて、これからこのオッサンの顔を見たら
 「あっ、あの『イチイチ変なオッサン』や…と反応して頂ければ…と思います)

講演する自民党の船田元・憲法改正推進本部長。
「国柄をしっかりと表現している憲法に変えないといけない」と強調した



それにしても、こういう人って、なんでイチイチ国旗をバックにしゃべってるんかなぁ…
(さすがは『イチイチ変なオッサン』や…)



twitterで見つけた、この「イチイチ変なオッサン」のヤバイ発言もあわせて紹介しときます…
これヤバいだろ!

「理屈で言うと徴兵制の可能性はある」と発言。徴兵制を認めたようなもんだよ。それも、自民党憲法改正推進本部の本部長の発言だ!



戦争に行く心配のないオッサンがシラッと「徴兵制を語る」って、俺、それだけでもヘドが出そう…




※そうそう、この「イチイチ変なオッサン」が披露したヘンテコリンな例え『憲法古着論』で思い出したんやけど
・・・

思えば、日本はあの無謀な戦争に負けて「古い上衣」たる旧体制を脱ぎ捨て、

新しい上衣を着て再出発したはずなんです

そして、その「新しい上衣」のなかにはもちろん、

戦前の価値観を大転換する「人権・民主・平和」を謳う「新憲法」があったわけです


ところが、この「イチイチ変なオッサン」は、その「新しい上衣」が古くなった…と言い

自分たちの優れた「日本固有の文化」を憲法に書き込むと言うてるんです

しかし、自民党改憲草案をみてると、この人たちが「優れている」として

書き込もうとしている「日本固有の文化」とは、例えば

「男尊女卑」(≒女性の役割の固定)や「滅私奉公」(=公が個人に優先するという考え)など

戦前の日本の価値観(=古い上衣)そのもの…なんです

とすると、結局、この人たちが主張してるのは、

敗戦後に着た「新しい上衣」を脱ぎ捨ててまた敗戦前に着てた「古い上衣」を羽織ること…でありまして

これは「憲法が古い」んじゃなくて、「あの人たちの頭が古い」ということですわ


転載元: mimiの日々是好日