riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">ポツダム宣言を認めない心臓<本澤二郎の「日本の風景」</span>

        ポツダム宣言を認めない心臓<本澤二郎の「日本の風景」(1990)

国粋主義の本領見せ付けた国会答弁>
 人は「シンゾウの心臓に黒い毛が生えている」というが、その証拠が先日の国会での党首討論で発覚、中国や韓国の電子版で大きく取り上げられた。「日本は大好き」という中国人も「右翼はいや。早く消えてくれないか」と悲鳴を上げている。シンゾウは、日本共産党の志位委員長質問に対して「ポツダム宣言をよく読んでいない」という趣旨の発言で逃げた。これは大嘘である。

ポツダム宣言否定の国粋主義者
 人類は、シンゾウの言動に騙されてはいけない。国家・国粋主義者の原点は、ポツダム宣言の否定が原点にある。「戦後レジームの脱却」の意味する根源でもあろう。それが平和憲法の解体原因なのだ。
 国際社会のいう「侵略と植民地支配」は、国粋主義にとって、それはアジア解放のため、日米戦争は「自衛戦争」であったのだから、戦勝国であるGHQ主導の「東京裁判」も容認できないという立場をとっている。処刑された7人のA級戦犯は英霊・英雄なのである。
 シンゾウの靖国参拝は、戦争責任者への尊敬と感謝の意味もこめられている、と理解できるだろう。
 「敗戦」を認めようとしない。「終戦」というごまかしを戦後ずっと貫き通してきている日本政府である。国粋主義者は、敗戦後の一連の措置にNOと叫んでいるのである。
 どうして、こんな人物を日本の首相にしてしまったのか、日本人は取り返しのつかない過ちをしたことになる。シンゾウのいう国連改革も危うい。
 韓国が国家と民族を挙げて従軍慰安婦問題を取り上げる理由でもあろう。中国も、ようやくこの問題に目を向けてきた、と感じるのだが。
<無条件降伏を認めないシンゾウ>
 要は、シンゾウの心臓は、カイロ宣言の履行を求めるポツダム宣言を、心底受け入れてはいない。無条件降伏にNOなのである。そう理解できる。反省も謝罪もしない戦争勢力の論理なのだ。
 シンゾウの国会答弁は、常に嘘で固められているのだが、それもこれも3分の2の圧倒的多数の衆院議員議席でもって蹴散らしている。公明・創価学会のお陰なのだが、その罪は万死に値しよう。こうした分析のできる専門家は、いまだ一人もいない。勇気を出せ、といいたい。
 いえることは、日本は国際社会に歯向かうドンキ・ホーテを、日本人の代表に担いでしまったことになる。
 

 
<国民を欺いて、世界征服に敗北した日本軍国主義
 「日本国民を欺いて世界征服の挙に出た無責任きわまりない軍国主義」を排除することが、ポツダム宣言に明記され、それを日本政府は受諾したものだ。
 即座に受諾していれば、広島・長崎の原爆投下はなかった。ソ連参戦もなかったのである。敗戦時の決断が、60万人以上のシベリア抑留を可能にしてしまった。満蒙開拓団の悲惨な事態をも招来させてしまった。そんな中で、中国に抑留された日本兵は手厚い保護を受けた。残留孤児を育ててくれた中国人には、感謝の言葉も見つからない。

 いま日本政府は、国連で「広島・長崎訪問」を呼びかけている。ならばシンゾウは真っ先に南京を訪問、頭を垂れねばならない。こんなことさえ理解できない霞ヶ関国連対策である。日本官僚も、国粋主義に汚染・波長を合わせてしまったのだろう。
<国民の審判を怠った日本人>
 敗戦時の指導部を、日本国民は自らその誤った天皇以下の決断に対して審判を下すべきだった。これをしなかったことは、まさに万死に値するだろう。時の議会・政府・裁判所の指導部の重い罪である。
 財閥解体がどうのこうの、東京裁判は勝者の裁判などと非難する資格などあるわけがない。そもそも侵略戦争は、財閥の意向を反映したものなのだ。
<侵略と植民地支配について反省も謝罪もしたくない心臓>
 1945年8月15日、日本政府は世界征服の愚を認めて無条件降伏したものである。これを受け入れて、独立を認められたものだ。だが、反省と謝罪しない極右の代表が、いまのシンゾウの心臓なのだろう。
 



 時の吉田茂首相は「負けっぷりをよくしよう」としてGHQに対応した。麻生太郎の祖父であるが、シンゾウの祖父・岸信介はその正反対だった。戦争責任をうまく潜り抜けた岸は、GHQと手を組んで首相の座を射止めた。この世に悪魔人間はいる。善良な人間は、悪人に騙されやすい。
2015年5月22日記(武漢大学客員教授・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 


転載元: 天地の超常現象