riboni5235’s diary

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<span itemprop="headline">大橋巨泉事務所がなぜ「反日映画出演」で萩原流行切り捨て? 今は小倉智昭が支配か</span>


上・大橋巨泉公式サイト「KYOSEN.COM」より/下・株式会社オーケープロダクションプロフィールより


 小倉智昭が自ら司会をつとめる『とくダネ!』(フジテレビ系)で、亡くなった萩原流行のことを「反日映画に出演した」とレッテル貼りをした問題は大きな反響を呼んだ。しかし、ネットでは、その小倉が所属し、萩原を切り捨てた事務所が、大橋巨泉の「オーケープロダクション」だったということに疑問の声があがっている。

〈あの大橋巨泉さんの事務所なのに、なぜ?〉
〈「小倉智昭」とかいう司会者って、不遇な時代には、大橋巨泉に食わせてもらっていたはずだが…。近ごろは、巨泉とは大違いのウヨタレントになったらしい〉
〈小倉のこと、師匠の大橋巨泉はどう思ってるのかな〉
 たしかに、オーケープロダクション大橋巨泉のマネジメントを行うために1969年に作られた会社で、その社名も大橋巨泉のイニシャルから名付けられている。
 しかし、巨泉は筋金入りのリベラル派として知られた人物だ。民主党議員だった2001年には、アメリカの同時多発テロを非難し「アメリカを支持する」との表明に民主党でたった1人反対。また最近では安倍政権の数々の“戦争政策”を真っ向から批判してきた。
「僕は、ポピュリズムの権化のような安倍首相をまったく信用しない(略)本当にやりたいのは憲法改正であり、日本を『戦争ができる国』に変えることでしょう。実際、ニコニコして、口当たりの良いフレーズを並べておきながら、国民の過半数が反対した特定秘密保護法を強引に通してしまった。法衣の下に鎧を隠しているような男の言動にだまされてはいけません」(「日刊ゲンダイ講談社/2014年5月12日)
 また「週刊現代」(講談社)の連載コラムでも、頻繁に平和や護憲、沖縄の基地問題などに言及、舌鋒鋭く安倍政権批判を繰り返してきた。
 また4月19日には『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)にゲスト出演し、安倍首相主催の「桜を見る会」に言及。自身も招待を受けていたがそれを断ったとして、出席した太田光をこう批判しているほどだ。
「お前利用されてるんだよ。今日のスポーツ紙に出てたよ。『ああ、安倍さんって心の広い人だなあ』って(大衆に)思われちゃうんだよ」
 さらに「テレビ朝日」と「NHK」が自民党に呼び出された一件についても「とにかく、自民党に呼ばれて行ったテレ朝とNHKはいかん。なんで一政党に呼ばれて、言論の自由を守らなければいけない放送局が出て行く? これが陰ながらの圧力なんだ」「俺は戦いたい(略)言論の自由っていうのはね、命をかけて守るべきものなんだよ」と熱く語っていたほどだ。
 そんな巨泉の会社がなぜ、萩原に対しては「在日映画」に出演したとレッテルを貼り、事務所から追放するようなことをしたのか。
 また、小倉智昭テレビ東京のアナウンサー時代、上層部と対立して進退がきわまったときに、大橋巨泉に拾われて同事務所に入り、番組に抜擢してもらって以来、巨泉とは深い師弟関係で結ばれてきた人物。
 いわば、巨泉にとっては愛弟子ともいえる人物が「反日映画に出演したら解雇されて当然」といわんばかりのコメントをしたというわけで、これにも疑問の声が集まっている。
 しかし、巨泉の名誉のためにも言うが、巨泉は現在の「オーケープロダクション」とは何の関係もない。
 オーケープロダクションは、09年、大手テレビ制作会社イースト・グループ・ホールディングスの完全子会社になっている。
「完全子会社化にあたり、オーケープロダクションの社長で、巨泉さんの実弟が引き続き社長を務めていましたが、ほどなくして退いています。その後釜にはナベプロ出身の人物がついているんです」(テレビ局関係者)
 そのため現在ではオーケープロダクション大橋巨泉は何の関係もないというわけだ。
 一方、この買収劇に乗じて、自分の地位を固めたのが小倉だった。小倉はもともと同社の株式を持ち取締役に就任していたが、一気に経営への関与を強め、いまやオーケープロダクションの稼ぎ頭として大きな影響力を持って君臨しているという。
「以前は巨泉さんの後ろにくっついていた小倉さんですが、巨泉さんがいなくなったあとはイースト側にベッタリという感じです。古くから巨泉さんを知る局員の中には小倉さんのことを『裏切り者』呼ばわりする人もいるようです」(テレビ局関係者)
 小倉といえば、韓国のナッツリターン事件で、「韓国の人は自分の責任は認めないで他人の責任にするのか?」といったヘイト発言をするなど、最近、巨泉のスタンスとは真逆の右翼的な言動が目立つが、これも事務所の体制が変わったことと関係しているようだ。
「小倉さんが変わったというより、本音を出せるようになったということじゃないですか。それまでは巨泉さんの手前、リベラルなふりをしていたけど、巨泉さんがいなくなったことでタガが外れ、もとから持っていた本性があらわになったんじゃないですかね」(前出・テレビ局関係者)
 小倉は安倍政権のPR放送局・フジテレビの情報番組にとってぴったりのキャスターになってしまった。そして起きたのが、今回の萩原切り捨てを正当化する『とくダネ!』での発言だったというわけだ。
 なんとも暗澹とするような話だが、結局、テレビ業界というのはこういう人物が生き残るようにできているのかもしれない。
(田部祥太)


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