riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">ヴェネツィアのチャイナローズ: 失われた薔薇のルーツを巡る冒険</span>

ヴェネツィアのチャイナローズ: 失われた薔薇のルーツを巡る冒険

図書館で偶然見つけた本です。

表紙が綺麗で「失われた薔薇のルーツを巡る冒険 」では借りずにはいられません。





ジョゼフィーヌ皇妃の側近だった先祖がヴェネツィアにもたらした「ローザ・モチェニーガ」のルーツを探り、
品種登録を目指すうち、作家は過去と現在のバラ愛好家たちの情熱と品種改良の歴史を知る。
香しきバラのメモワール。 ヴェネツィアのある田舎町だけに咲く、謎の薔薇「ローザ・モチェニーガ」。この薔薇はどこからきたのか? そして本当の品種は? 19世紀パリ社交界から、現代の品種改良にまでつらなる、薔薇に魅入られた人々の物語。

なんとバラの大パトロンジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの側近だった
女性の子孫の著作なのです。


ジョゼフィーヌは御存じナポレオンの最初の妻

先日宝塚のナポレオンの舞台を録画したのに
間違って消してしまいました
途中まで観ましたけど。また再放送あるはず。
あの大好きなフランスのロミジュリミュージカルと
同じ作曲家の作品とか、
歌の上手い人たちで上演してほしい。

ジョゼフィーヌは浪費家でしたがバラの発展には大きく貢献した人
世界各地から植物の種子や樹木を収集

250種類のバラをマルメゾン城の庭に植えていたという。また自らバラを愛でるだけでなく、後世の人々のためにと、集めたバラを植物画家ルドゥーテに描かせて記録に残している



オールドローズやイングリシュローズにはまった16年ぐらい前、
ルドゥーテのバラの絵にも夢中でした。
その他のボタニカルアートの本や 荒俣宏の本も買いました。



 
ルドゥーテはいくつかの植物図譜を著すが、その中でも「バラ図譜(Les Roses)」は最高傑作と言われる。
「バラ図譜」はジョゼフィーヌの死後の1817年から1824年にかけて全3巻に分けて出版される。「バラ図譜」には169種のバラが精密に描かれ、芸術的価値だけではなく植物学上も重要な資料となっている。




日本人の植物学者の名前も載っています↑

ヨーロッパには一季咲きのバラしかなかった
黄色いバラもなかった。
現代バラの四季咲き性は中国のバラで確立
日本のノイバラは1810年頃ヨーロッパに紹介。

この本の中身は写真ではなく挿絵でちょっとがっかり




















薔薇水が好きな親子、竜とブラン(左)


母の愛犬と仔猫時代の竜



ダブルと竜パパ


ジョゼフィーヌのマルメソゾン訪問記事


有名ガーデンもあるという
ヴェネツィアには一度しか行けてなくてそのガーデンも見ていません。





祖先がジョセフィーヌの側近だった筆者が追求する謎のバラ「ローザ・モチェニーガ」の素性とは。それが現代のバラ愛好家と研究家を訪ね歩くうちに分かってくる。
これはミステリーではなくて、バラの歴史をつむぐノンフィクション。オールドローズに魅せられた人なら、次々と出てくる実際の品種名がどんな庭園で、どんな人達によって受け継げられてきたのかがよく分かる。
ここに登場するイタリアのバラを極めたマダム、エレオノーラの話が筆者をとりこにする。彼女はあまたのバラにまつわる物語を知っていた。イタリア屈指のオールドローズ研究家だった。そのくだりのなかで「オールドローズはいまも新しい品種を作っている。モダンローズができたからといって関係ない。ごく自然に花びらを落とし、香り豊かで、繊細で優しい色を持つ。それがオールドローズ。兵隊さんみたいに直立不動の姿勢で立っているのがモダンローズ。こうなるのにとっても苦労してますって言っているようにね」
スヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾン、ラ・ベル・スルタン、オールド・ブラッシュ(じつはこのバラがキモ)、ノアゼットが育種した1000を超えるバラなど知っているバラがつぎつぎと。
しかし、欧州のバラの奥深い歴史はすごいな。一介のバラ好きのマダムがものすごい知識を持っていて、さらに多くの交流をしている事実。バラはやはり系統の歴史の上にいまがあることがよく分かる。