riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">大丸心斎橋店建て替え見直しを求める新たな署名サイト</span>

大丸心斎橋店建て替え見直しを求める新たな署名サイトができました。

取り壊しぎりぎりまで、粘ります。
田中康夫さんも、日本には年代物の建物を免震化して活用し続ける「レトロフィット」という哲学が希薄だと嘆いていらっしゃいます。
外国ならあり得ない建築破壊。
このデザインはヴォーリズ設計事務所がお客さんに美しい空間を楽しみながら買い物をしてもらいたいという奉仕の精神で設計されました。しかし、現経営者の考えは「デパートなどはりぼででいい」と。
これは私たちお客への侮辱にも感じられます。
世界に誇れる建築物としての保存を求める提案に、ぜひご賛同よろしくお願いいたします。長い文章ですが、強調された部分だけでも読んでいただけると嬉しいです。
新しい署名サイトへのご協力をよろしくお願いいたします。
署名サイトはこちらです。
https://chn.ge/1T6GChM
署名にはChange.orgへの登録が必要です
(何度もコメントいただいていますので、コメントは結構です)********************************
ヴォーリズ建築の傑作・大丸心斎橋店本館の建て替え計画見直しを求めます!
大丸心斎橋店本館の建て替え計画を見直し、耐震補強処置の上しかるべき保存・修復・復元を行うよう要望します。
趣意にご賛同をお願いします。

重要文化財級の建築遺産が今まさに解体されようとしています。
 大丸心斎橋店本館は1933年、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ率いるヴォーリズ建築事務所設計の代表作であると同時に、アールデコの建築様式で精緻にデザインされた我が国屈指の百貨店建築の傑作として広く知られてきました。
戦火を経てかつての大阪の文化を今日まで伝えている点で、建築単体で価値を持つだけでなく地域の象徴であり続けてきました。しかしながら昨年事業主側のJ.フロント リテイリング株式会社より解体の上高層棟に建て替える旨発表があり、12月末日をもって閉館、解体の危機に瀕しています。

 私達心斎橋大丸原図展実行委員会は、重要文化財にも匹敵する建築芸術作品であるこの大丸心斎橋店本館が、売り場面積増床の目的で解体されてしまう事態を憂い、その魅力を広く世の人々に知っていただくため、2015年7月より設計原図展、シンポジウム等を開催してまいりました。
しかしいまだにこの建築の魅力、そして解体の危機そのものがよく知られていないことも事実です。

 J.フロント側より、御堂筋側の外観は保存することが発表されています。腰巻保存とも揶揄されながら多用されるこの安易な手法は、建築本来の魅力もその歴史性も分断してしまうもので、景観の保存に寄与するものでは決してありません。また何よりもこの大丸心斎橋店では、外観のみを保存することによる損失は甚だ大きいものといえます。


本館の魅力は、外観にも劣らない、ゴシック・アールデコスタイルを基調とした圧倒的な意匠で装飾された内部空間にも当てはまります。相互に連続してこそ成立する外部と内部は決して切り離しては捉えられないのです


 大丸心斎橋店本館は1945年の大阪大空襲により、特筆に値する最上階7階部分のレストラン部分を含めた5階以上を焼失し、以来復元されることはなく、また心斎橋筋側の6層吹抜けの空間も戦時の処置で失われた部分があり、竣工当時より変遷している箇所も見受けられます。それでも1階部分のエントランスホール、各階のエレベーターホール、階段室等は状態も良く往年の魅力を今に伝えています。

 J.フロント側の発表では、この1階部分を解体した上で、再利用できる部分はいわば生け捕りにして新築部に部分的に貼り付けることで、イメージを継承できるとの見解を示しています。しかし、緻密にデザインされた空間が別に切り張りされる方法では、オリジナルの文化的価値が維持されるとは到底思えません。非常に文化的価値の高い芸術作品に対し、そういう手法を選択するべきではありません

またJ.フロント側は老朽化と耐震性の問題を建て替えの理由にあげています。確かに先述の戦災のあと長きにわたり時の試練に耐えてきた建物として、老朽化や我が国における耐震性の問題は重要な課題といえます。しかし耐震補強は不可能なことでは決してありません。手法の工夫によって百貨店としての売り場機能を活かせる選択肢も検討可能なはずです。(昔の7階レストラン階と吹き抜け)

 私達は原図展を通して、現状に残る以外にも、7階のレストランや休憩ホール、屋上遊園、心斎橋筋側の吹抜け等、かつて存在していた大丸心斎橋店本館の魅力ある部分を紹介してきました。現時点で残っているか否かということのみでなく、戦災等で現在失われている部分も含めて、この建物の建築的価値を考慮すべきものと考えます。
(昔のレストランの様子)

戦災により破壊された施設が完全に復刻されている諸外国の事例にも学ぶべきです。歴史的に生きてきた建築は必要に応じしかるべき耐震補強や補修、そして復元が行われるべきだと考えます。そうしてこそ建物本来の魅力が最大限活かせるものだと思います。
(昔の一階部分)

 以上の点より、私たちは外観のみ残しての建て替えではなく、現状を保存した上でのしかるべき補強、補修、復元を行い、建物本来の魅力を活かす保存・再生がなされることを願っています

 内部を適切に補強・補修して保存すると同時に、失われた部分をオリジナルに復元することによって、この建築の魅力が最大限に活かされた世界中から注目を集める文化遺産となることでしょう。それは経済面においても事業者側にも非常に有効な企業価値になるはずです。

 保存を模索する上でも数々の問題は当然あろうかと思います。望むらくは本館の全面保存(の上補強、補修、復元)ですが、やむを得ず一部を建て替え、一部を保存するとすれば、意匠的にもより優れていると思われる御堂筋側の西半分を内部外観とも保存し、心斎橋筋側東半分は高層化して建て替え、隣接する既存北館と連結させるという方法もあり得るかと思います。その他御堂筋1階部分の内部全面保存の検討も可能かと思われます。

 解体の予定は間近に迫っていますが、まだご存知のない方々も含め、今一度広くこの重要な問題を知っていただき、甚だ貴重な我が国屈指の建築芸術が保存されるよう、皆様の賛同をお願いするものです
心斎橋大丸原図展実行委員会


転載元: mimiの日々是好日