riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">日本はこのままではいけない、倉本聰「屋根」</span>

初めて倉本聰さんの舞台を観ました。3月5日

北の国から」で有名な方ですね。

カーテンコールに登場されました


↑消費は美徳の時代、子供が捨てた衣類を咲いてロープを作るところ。

夫妻が若いころ、

兄がシナノキ裂いて作ってくれた縄とリンクしてます。

森を伐採しけものを殺すことに異議を唱えていた兄は

召集令状が届いた時それを破ってしまう

召集令状破るなんて天皇御真影を破くのと同じだ、死刑だ

その後の運命は…

屋根には神様が降りてくる

森は神様だらけ

クマ
、モモンガ、テン、キツネ、リス、シカ、フクロウ、オオカミ

フミコと名前付けたクマ

二時間半休憩なし
ユーモア、歌を交えて笑わせながら。

ベアトリ姉ちゃん
とは浅草オペラですよね

理不尽なタコ部屋、満州への身売り娘、侵略戦争

節約から敗戦後は消費は美徳、借金も財産
 

「立腹数え唄」

一つとせェ 人がとびつき すぐ飽きる すぐ飽きる
      流行遅れに 腹が立つ 腹が立つ
二つとせェ 古くなったら 直さんで 直さんで
      新品買えちゅう 腹が立つ 腹が立つ
五つとせェ いつも何かを 買え買えと 買え買えと
      浪費をすすめる 腹が立つ 腹が立つ

これはチョムスキー氏も言ってることですね。

特に妻役の俳優がもう絶品です。新婚時代から老婆になるまでパワフルに演じます。声の通り、口跡が素晴らしい

特に老婆になってからの歩き方が可愛くて巧みでわかせていました。


気がついた時はニ階席しかなく残念でした。
徹子の部屋出演で覚悟を話されていたので仕方ないですね。


外観もあまりよくなく階段きつく車いすでは劇場に入れない

今回エレベーターあることしらず3階のようなニ階席まで行くのは
時間迫っていてしんどいことでした。

この日は家族の病院付添で、3回病院に行き来したのですが夜の部なので観ることが出来良かったです。

家族も落ち着きました。

気功の時はスポーツセンターの実質6階ぐらいまで歩いて登ります。
エレベーターは荷物用で使用禁止

古い建物で改装予定


名古屋城が見えて見晴らしい良いのでカフェ作ったら
人気出ると思います。

昨日は7時からの早朝気功、がん患者のためのボランティアの歩く気功に参加、暖かいので助かりました。

10時からのいつもの気功は午後の法事のため休みました。

献体した母の遺骨がかえり、ちょうど三回忌になりました。

以下は引用です。

北の国から』で20年以上の長きにわたって黒板五郎一家の変遷を追い続けた倉本が、この物語ではさらにキャンバスを広げ、富良野に暮らすひと組の夫婦の歩みを、大正から平成まで実に70年を超えるロングスパンで描く。注目したいのは、作者が据えた視点の位置だ。登場人物から見た世界を描くのではなく、家族を雨風から守り続けた屋根のアングルで、夫婦の半生を定点観測する趣向。

明治生まれの公平としのは、小さな開拓小屋で新婚生活を始め、9人の子宝に恵まれ、戦争を生き延び、高度経済成長を目の当たりにし、寂れゆく農村で静かに歳を重ねていく。倉本は言う。「われわれの食料の生産地である農村がどんどんないがしろにされ、高齢化とともに疲弊していく一方、それを消費するだけの都会が幅を利かせ、国を動かしている。夫婦は最後にどこに救いを求めたらいいのか。日本はこのままではいけないという思いで書いた作品です」。

短期的な利益に目を奪われ、長期的に見た損失が想像できない。日本人はいつから今のようになってしまったのか。「やはり戦後の転換は大きかったと思います。民主主義は権利と義務の両輪で動くと教わりながら、義務ばかり押し付けられてきた反動で、権利を主張できることに舞い上がって、肝心の義務を忘れてしまった。そして資本主義によって、それまでは節約が善で浪費が悪だと言われていた倫理観が180度変わってしまったんです」。

「前年比アップ、右肩上がり、という経済の考え方は、自然を相手にする農業にはありえない」と語るが、これは物事を俯瞰する視座を持つからこそ見える真実だろう。そんな倉本がズームを引いて、長い尺度で描かれる『屋根』には、日本人が忘れてしまった大切なものが織り込まれている。富良野GROUP『屋根』は、1月16日(土)に北海道・富良野演劇工場で幕を開け、東京・新国立劇場など全国25か所を巡演する。



家は朽ちるとき、不思議と最後まで屋根を残す。そういう廃屋を何軒も見てきた。
子供の頃、よく屋根に上って遊んだ。
足の下にあって支えてくれるものが傾いているというあの不安定な感覚。見つかると怒られるという罪の意識の中でうしろめたく味わうあの充足感。
空襲の最中屋根へ上り、木で作った機関銃で上空のB29をダダダと模擬繰射し、目の玉がとび出る程怒鳴られたこともある。
屋根はその下に住むものの出来事を逐一見つめ、ひそかに笑ったり、涙を流したりして来たにちがいない。もしかしたら屋根はそうした出来事を、我々が疲れ果て眠ってしまった後で、つぶさに星たちに語ったかもしれない。
この物語は云うならば屋根が、星たちに語った物語りである。
屋根はその客観的俯瞰の目線で、大正から今への日本の歩みをどのように星へ伝えただろうか。主観にまみれたマスコミの報道より屋根という客観の語り部の話が、どうにも僕には気になってならない。
戦前僕らは物不足の中で、かつかつの暮しを強いられてきた。それがあの凄さまじい復興の中で、たちまち解消し、ばかりか逆に「豊か」と云う名の物の溢れる時代を招いた。需要と供給のバランスが崩れ、充満した物品を浪費せよと経済社会は声高かに叫び出した。
節約が善であり浪費は悪である。そういう教育を受けて来た我々は、この転換に震えて立ちすくむ。
時代の為に死んで行ったものたち、ひっそり耐えて生きて来たものたち。
この人々の人生の物語を、屋根は星たちにどう語ったか。
そのことを静かに考えてみたい。


あらすじ

大正十二年、北海道富良野の小さな開拓小屋で結ばれた夫婦、根来(ねごろ)公平・しの。二人の間には九人の子どもが誕生し、一家は公平が建てた小さな柾ぶきの屋根の下で貧しいながらも歌声の絶えない幸せな暮らしを営んでいた。
昭和十八年、太平洋戦争の荒波は山奥の彼等の家にも押し寄せる。長男一平、次男次郎の出兵に続き、翌年には三男三平にも徴兵命令が下る。「戦争はいやだ。オラ、逃げる」と言い出す三平を説き伏せる公平。しかしその直後、三平は屋根の上で服毒自殺を遂げる。
昭和二十年、戦争は終結する。
時は流れ、世の中は貧しい節約の時代から豊かな消費の時代へと移り変わる。末息子の六郎夫婦の元で隠居している公平としの。浪費の時代、借金の時代と叫ばれる世間の流れに背くかのように、老夫婦は子どもたちの捨てた古着を裂いて縄を綯い始める。農地改良による自然破壊、炭鉱の閉鎖。ようやく手に入れた「豊か」と言われる時代の中で一家に暗い影が忍び寄る。そんな時、しのは屋根の上で、死んでしまったはずの三平の姿を見る。

キャスト
加藤 久雅 熊耳 慶 森上 千絵 納谷 真大 水津 聡 久保 隆徳 前 有佳 有門 正太郎
東 誠一郎 久保 明子 杉吉 結 松本 りき 富 由美子 大山 茂樹 末広 透 金井 修
長谷川 奈緒美 町屋 圭祐 芳野 史明 黨 清信 三池 優 村田 純 松本 ふみか
竹原 圭一 能登屋 駿介 三須 杏奈 他