<span itemprop="headline">自民党改憲草案の解説書が大売れ</span>
自民党改憲草案の解説書が大売れ
ネットの解説によると、その本は「自民党の改憲草案」を分かりやすく、しかも「起草者たちの論理と願望にぴったりとよりそって」語ったものであるということです。そんなものが国民に広く受け入れられているのならエライことです。
面白いのは、同書に長谷部恭男氏(憲法学者)、内田樹氏(思想家)、上野千鶴子氏(社会学者)、鎌田慧氏(ルポライター)などの、明らかに自民党の改憲草案に批判的な人たちの『推薦』の言葉が載っていることです。
とはいってもそれらの文章を一読すれば、とても‟推薦”などといえるものではなくて、
当然のことです。
ネットに載っている4氏の推薦文(抜粋?)は以下のとおりです。
自民党が何をしようとしているか、とくに憲法に何をしようとしているのか。このブックレットを読んでまず知って下さい。いまの自民党は、「行き過ぎだ」と思えば逆方向のバネが内部で働いていた、かつての自民党ではありません。「道理の通らないことでも一丸となってやり通す」ことが、何より大切だと思い込んでいる人たちです。この人たちに日本の将来を委ねてよいのか、このブックレットを読んで考えて下さい。
論争的局面で「相手の身になって考える」というのはなかなかできないことです。でも、その手続きを経ないと、ほんとうの批判は成立しません。自民党改憲案の本質をみごとに明らかにして頂きましたことに、お礼申し上げます。
パロディは闘い方のもうひとつのツール。爆笑!しているうちに背筋が寒くなる効果、満点。
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憲法本、日本の岐路で関心高く 書店活況
東京新聞 2016年7月5日
参院選に合わせ、憲法に関する本の出版が相次いでいる。各地の書店では憲法本の特設コーナーがつくられ、読者の関心は高い。今回の選挙では、自民党などの改憲勢力が改憲発議の要件となる三分の二以上の議席を確保するかどうかが焦点の一つ。書店員らは「改憲・護憲の論争の前に、憲法そのものを知ろう」と呼び掛ける。 (出田阿生)
ほかにも、マンガやSF小説など「えっ、これが憲法と関係あるの?」と思わされる本も並ぶ多彩な内容となっている。
担当した書店員安斎千華子さん(35)と熊沢里美さん(28)は「日本は憲法改正という大きな岐路に立っている。改憲の是非はさておき、日本の『いま』が憲法によってどうかたちづくられ、『これから』がどうなるのか、考えるきっかけにしてもらいたかった」と話した。
◆中身知らずに是非語れない
「憲法って、どこにあるの? みんなの疑問から学ぶ日本国憲法」(集英社)を出版したばかりの谷口真由美・大阪国際大准教授(41)は「憲法があることが当たり前過ぎて、みんな思考停止してると思いますねん。『人権ってなに?』って聞かれて即答できる人がどれだけいるやろか。中身を知らずに、変えた方がいいとか、いや守るべきだ、とか言えませんよね」と話す。
大学の授業で「憲法を尊重して守る義務があるのは誰ですか?」と質問すると、大半の学生が「わたしたち国民」と答えるという。答えは「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員」(99条)。「権力の暴走を防ぐために縛る」のが憲法だ。著書ではこうした例を挙げ、憲法が生活基盤となっていることを易しく解説した。
転載元: mimiの日々是好日