<span itemprop="headline">「平和憲法守れ」訴え続く 安保法1年、廃止求めデモ</span>
集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法の成立から一年となった十九日、国会前で安保法廃止を求めるデモがあり、二万三千人(主催者発表)が集まる中、市民団体メンバーや野党幹部が次々スピーチし、参加者たちは「戦争する国、絶対反対」などと抗議の声を上げた。東海地方でも、雨が降る街頭で声が上がった。
参加者らは引き続き、「戦争法廃止」などと声を上げながら、繁華街を一キロ超にわたってデモ行進した。
同じ名古屋・栄では、愛知県内の母親らでつくる「全国ネットママの会@愛知」の十五人も街頭に。法成立時は大きかったデモへの共感が時がたつにつれて薄らいできたと感じており、若い母親を中心に再び関心を集めようと「マジ日本ヤバくない?」など、くだけた表現を使ったチラシを通行人に配りながら「改憲が間近になってきてしまいました」と危機感も伝えた。
岐阜県多治見市のJR多治見駅前広場も市民ら約七十人が集まった。集会の主催団体代表の福田静夫さん(84)は「自衛隊予算は増えているのに福祉予算は削られている。命を軽んじ、戦争に巻き込まれることがあってはならない」と主張。集会の後、参加者らは近くの市役所駅北庁舎前の歩道に並び、「戦争あかん!!」「アベ政治を許さない」と訴えたプラカードを掲げた。
飯田市でも安保関連法制廃止を力強く訴える参加者たち |
阿智村では「戦争やめまい☆阿智の会」の会員ら約二十人が春日交差点付近に立ち、「戦争法廃止」などと書かれた自作のプラカードを掲げて通行車両に訴えた。事務局の市川勝彦さん(63)は「満蒙(まんもう)開拓で苦しんだ下伊那から再び戦争に行かせることは避けないと。廃止まで続ける」と話した。
(水田百合子、牧野良実、中沢稔之、服部桃)