<span itemprop="headline">地域力（part１）</span>

たまに見かけてた野良猫が子猫５匹連れ庭に居座っててどうしようと相談があった.

餌をあげると居つくので、近所の手前困るからできないと言われる。

とりあえず現場を見に行くと、母猫と子猫５匹がかたまってお庭にいた。
「ひゃ～、かわいい。」と思わず声が出てしまう。
「そうなの、こんなのを見てしまうとお腹すかしてるから、堪えきれず餌をあげてしまって。」
「子供もずっとここにいて見てるの。」と、お母さん。
「じゃあ地域猫としてこのお母さんだけでも世話してあげて。ここの自治会は地域猫活動で野良猫を減らしていくために無料で手術できるようになってるから、ご近所に話しましょう。」

でも、ご近所が理解してくれるか不安なお母さん。お隣の班長さんと向かいのお家の方がいらしたので話したら、とても理解してくれ、明日朝この町内で掃除があるからその時に話してほしいと言って下さった。

お掃除の前に組長さんにお伝えすると、快く承諾してくださり、班長さんの紹介のもと地域猫活動の話をさせてもらった。皆さんにとても快く受け入れてもらい、相談者のお母さんもビックリしてた。

話してみないとわからない。自分だけの思い込みで、子供の気持ちも、野良猫の命もどうにかしたくてもできない人が多いと思う。

ここは住宅密集地なので、猫のためにも人のためにも子猫５匹は保護して譲渡しますと伝えると、うちが一匹飼いますと言ってくれる人もいた。大っぴらにしなければわからないし、地域の問題とは捉えてもらえない。

この自治区の区長さんが地域の問題と捉え、各自治会へ地域猫活動の補助金について働きかけて下さったお陰で話もスムーズに終わることができたと思う。区長さん、組長さん、班長さんに感謝です！

その日の夜は、他の自治区で組長の集まりがあり、そこで5分ほど地域猫活動のお話をさせてもらった。皆さん、頷きながらにこやかに聞いて下さいましたが、時間もないこともあり、ご理解をというお願いで終わった。役員の方に知ってもらうことは必要だが、やはり、自治会や班単位の小さなエリアでの話し合いがとても大切なことだと実感した日だった。by Ｕ