<span itemprop="headline">ザ・タイガース世界はボクらを待っていた</span>
すかすかのタレント本かなと思ったら宗教・歴史研究の国際日本文化研究センター准教授 磯前順一氏の凄く真面目な本でした。
やはり図書館には行くべきですね。
タイガース関係は瞳みのるの「ロンググットバイ」や彼の「花の首飾り」の作詞者の女子高生の軌跡を追った本読みそれぞれ興味深かったです。
ジュリーは大好きでしたが友人のようにタイガースのコンサートにも行く知恵もなく、解散後彼がオペラ歌手演じた舞台や100万回生きた猫等観劇、コンサートも一回だけ。
昔のヒット曲は歌わず、一曲ごとに「ありがとうね、ありがとうね」と言う沢田の律義さに驚きました。
若い時のあの美しくも派手派手の雰囲気の中にこんな真実があったのですね。
やはり長く活動続ける人は違いますね。
ジュリーの平和を願う「我が窮状」などにも感激していますがその萌芽は彼らが作った「ヒューマン・ルネッサンス」にあったのですね。
廃墟の鳩、青い鳥…上のCDはまだ持っていませんが
昔のCDでずっと聞いてました。
ザ・タイガースの名前も彼らの意思に反して付けられ
渡辺プロや有名作曲家たちとの確執
沢田は寡黙で時間に遅れることなどない、加橋は…
キャンテイで瞳は柴田錬三郎に師事し、加橋はキャンティに入り浸り、
沢田は作詞家の安井かずみに深く愛された…
以下はレビューの引用です。
これはもう傑作の書、NHKの朝ドラのテレビ小説にしても良いくらいザ・タイガースと、彼らにかかわった国内外のさまざまな人々、時代を彩った有名人、著名人、音楽関係者たち、そして伝説の文化サロン、キャンティのドラマチックな時代背景が鮮やかに描かれている。論文にも匹敵する膨大な資料を基に書かれた磯前氏の渾身の一冊だけあって、ザ・タイガースとはどんなバンドだったのか、結成から失踪、解散に至るまで、激動の時代に咲き、数々の話題や騒動を巻き起こし、桜の花びらのように散っていったその輝きと葛藤の全貌がこのわずか800円の本の中に集約されている。単なる人気バンドという域を超え、社会史の一ページを飾ったナベプロの至宝ザ・タイガース。ファンや一般の読者のみならず、音楽史、芸能史、社会史に関心のある人にもお勧めの書です。ザ・タイガースには他のGSにはない音域の広さがあった。そして2つの顔を持つバンドでもあった。ジャズ喫茶で洋楽ロックをカヴァーずるライブバンドとしての顔と、テレビや映画、コンサートで乙女チックな歌謡曲を歌うアイドルとしての顔である。前者は内田裕也が、後者は渡辺プロダクションとすぎやまこういちが巧みにプロデュースしていたといってよい。また沢田と加橋の両極牲もうかがい知れる。喧嘩をすると沢田は渡辺美佐に、加橋はキャンティの川添梶子に泣きついている。とりわけ失踪し除名処分された加橋とグループを解散...続きを読む ›