<span itemprop="headline">祝松元ヒロさんの憲法くんが本に♪</span>
物言えぬ憲法を代弁 松元ヒロさん、ネタ「憲法くん」が絵本に
2017/1/27 夕刊
東京のコメディアン、松元ヒロさん(64)の得意ネタ「憲法くん」が絵本=写真=になった。もしも日本国憲法に体と心があったなら、なんと話しだすだろう-。そんな設定で二十年前に舞台にかけ、改憲論議の渦中にあっても、それ自体は物言えぬ憲法を代弁してきた。ごく平易に最高法規を語ってみせる。
「みなさんのおかげで、わたし、七十歳になりました。むかしの七十歳とはちがって、ごらんのとおり元気です。ピンピンしています」
「みなさんは、憲法とは、国の力を制限するための、国民から国への命令書だということを、知っていますか?(略)わたし、憲法くんは、個人の自由がうばわれないように、国をおさめる人たちが、自分勝手な政治をおこなわないように、歯どめをかけているんです」
自負を示して誇らしげ。ところがどよんと転調する。「へんなうわさを耳にしたんですけど、ほんとうですか。わたしがリストラされるかもしれない、というはなし」。急激な改憲論議のありようを危惧する語りに入っていく。
じかに演じると七分ほど。舞台を基に加筆して絵本にまとめた。巻末に憲法全文を付けた。