必見、冤罪とユダヤ人差別のミュージカル「パレード」
トニー賞2部門受賞の衝撃作ミュージカル『パレード』待望の日本初演開幕!
石丸幹二 堀内敬子 岡本健一 武田真治 石川禅 新納慎也 坂元健児 藤木孝未来優子希ほか、豪華キャストで贈る愛と感動のミュージカル。
石丸幹二 堀内敬子 岡本健一 武田真治 石川禅 新納慎也 坂元健児 藤木孝未来優子希ほか、豪華キャストで贈る愛と感動のミュージカル。
冤罪のミュージカルと聞けば観ないわけにいきません。
周防監督の「それでもボクはやっていない」と同じ。
やってもいない痴漢を認めればすぐ釈放なのに、否認すれば長期拘留
共謀罪がだまし打ちのように成立した今、ますます冤罪は身近に、
自分もこの舞台のレオと同様になるかも知れないのです。
舞台に大きな木があってこれを見たらビリー・ホリディの「奇妙な果実」を思い出さずにはいられません。
ちあきなおみの一人舞台観てビリーホリディのCDにはまったこともあります。
彼女に人生を反映してその歌声は
あまりに暗いのですが。
彼女はアフリカ系にしては白く、かえって差別されたり
彼女は大歌手なのに映画の役は女中ぐらい
当時アメリカではホテルもレストランも白人と黒人では別々でした。
ヨーロッパに行ったら差別されず、心が安らいだビリー・ホリディ。
今回の舞台はユダヤ人差別です。
少女が死体で発見され
レオ・フランク事件
レオ・フランク事件とは、アメリカ合衆国ジョージア州のユダヤ人レオ・フランク(Leo Frank)が、少女に対する殺人で逮捕され死刑判決を受けたが減刑後に暴徒によって刑務所から拉致されリンチを受けて…現在では彼は冤罪であったとされ、ユダヤ人差別のスケープゴートにされた犠牲者といわれている。
終身刑に減刑されたフランクであったが、1915年8月17日にメアリ・フェイガン騎士団と名乗るグループによって収監されていた刑務所から拉致された。フランクはメアリの生まれ故郷であるマリエッタ(386km離れた)へと連行され、そこでリンチを受け縛り首にされ「処刑」された。彼の殺害には25~28人が関与しており、その中には老獪なジョセフ・マッキー・ブラウン前知事といった政治家が含まれていたが、フランク殺害で誰も逮捕起訴されることはなかった。この事件を利用して、失政に対する民衆の不満を巧妙に逸らし、それまで休眠状態にあった差別主義者クー・クラックス・クラン(KKK団)を復活させることに成功したといわれている。
真相[編集]
この事件の真相が明らかになるのは、1980年代に入るのを待たなくてはならなかった。 当時14歳で、工場の事務所で働いていたアロンゾ・マンはコンリーの犯行を目撃していたが、真実を話すまでには至っていなかった。1983年3月4日、マンは宣誓し、コンリーが殺害した事実について語った。そして3年後の1986年3月11日、ジョージア州はレオ・フランクを特赦とした。事件から70年以上が経過していた。
事件を扱った作品[編集]
- 1937年のマーヴィン・ルロイ監督の映画They Won't Forgetは、この事件をモチーフとしたフィクションである。
- 1988年のテレビミニシリーズ『七十年目の審判』(The Murder of Mary Phagan 出演:ジャック・レモン、ピーター・ギャラガー、レベッカ・ミラー、リチャード・ジョーダンほか)は、この事件を実録タッチで描いた作品である。
- 1998年には、この事件を描いたミュージカル『パレード』(Parade)が制作された。
- あまり心が通っていなさそうだった夫婦が、変化していきます。
- 裕福なユダヤ人のお嬢さんだった彼女が夫の無実を晴らすために奔走します。最後の彼女の表情が凄い!
記
- 幕開きは赤い照明が舞台奥の白い幕(ホリ幕?)を染め、下手奥にある大木のシルエットが浮かび上がります。大木以外には何もない回り舞台です。南軍の若い兵士(小野田龍之介)の独唱の後、パレードの人々がやってくると、カラフルで大きな紙吹雪が大量に舞い落ちます。パレードを祝福する紙吹雪が、床に敷き詰められるとゴミにも見えました。いつ片づけられるのかしらと思っていたのですが、まさか全編そのままで続くとは。予想外でした。
- ドーシー検事(石川禅)は、メアリーが死んだ時に来ていたワンピースを証拠品として見せびらかすなどして、話術巧みに誘導します。状況証拠しかないのに、陪審員らはレオを有罪とし、判決は絞首刑。
2016年に日本で導入されてしまった、匿名承認制度を思い出しました。どこの誰だかわからない人が匿名証人として出廷し、証言すると、それが証拠として扱わるのです。