riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

1945年ポーランド、暴行で妊娠してしまった修道女を救おうとした女医を描く『夜明けの祈り』

映画評判の映画らしく映画館はほとんど満員でした。
 
女医が襲われる場面、「(女性が)喜んでいるとはやしててるのは
日本の漫画やポルノのよう、そういうものをしっかりと見たわけではないのですが。
 
 
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アンジェイ・ワイダの諸作品(『地下水道』『カティンの森』など)に代表されるポーランド現代史を描いた映画を観るたびに、ドイツとソ連(当時)の両国に翻弄されたこの国の人々の苦闘と悲しみについて思わざるを得ません。この『夜明けの祈り』も、第二次大戦後すぐに起きた事実に基づく映画。
 
 
あの時代に女医がいて自分の身の危険もあるのに、手助けしたとは。
被害者が修道女なのでショッキングですが。
修道女でも関係なし!
 
映画ブログでソ連だけが悪人、日本軍の従軍慰安婦も娘の親が日本に売ったなどとするのには異論があります。
 
戦争や軍隊は国民を守るどころか、軍隊があるから悲惨な事になります。
 
敗戦の時、日本軍は満州に開拓団の日本人を置き去りにしたのです。
なぜ日本人が満州にいたのかも問題です。
 
満州満州」と日本人を満州に駆り立てた日本政府
 
アベの祖父岸も満州で暗躍、麻薬も?
 
そこは中国人の土地でした。中国人から土地を取り上げて入植し、
戦争に負けると置き去りにされた日本人。
 
悲惨な逃避行は宝田明の体験や
なかにし礼の小説、「赤い月」で有名です。
映画化されています。
 
暮らしの手帖の体験談で読みましたが
 
命からがら運よく帰国出来た人が昔の上司宅に行ったら
見覚えがある食器が出てきて分かったと。
 
軍隊のエライサンは真っ先に列車で家財道具まで持って逃げた
 
日本軍は中国で中国人の財産奪い強姦、家の放火と暴虐の限り
 
負けた時は子供を中国人に預けたり(ドラマ大地の子がヒット)
 
ロシア兵のために日本女性を差し出したり、
何とも女性には過酷な運命が待っていました。
 
命ながらえて帰国した女性のうち妊娠した人が港近くで
妊娠中絶させられたり
 
日本兵も帰国しても日夜うなされて苦しんだとか。
 
悲惨な実話がたえません。
 
現代の米軍でも女性兵のレイプや
自衛隊でもセクハラが後を絶たないとか、
そのような講演会に行ったことがあります。
 
だからソ連兵が残酷だけでかたずけないでほしい。
 
日本政府、アベソーリは戦争体験なく、戦争したいようですが
 
戦争体験なくても本や映像でわかります。
 
臭いは分かりません。
 
人間の焼ける臭いはすざまじいそうです。
 
真摯に先人や歴史から学びましょう。
 
あの悲惨な侵略戦争さえしなければ
 
明治政府は韓国、台湾に出兵、日清、日露戦争シベリア出兵、
第一次世界大戦に望まれないのに出兵、
その後中国等に戦争しかけて
無差別攻撃戦争ばかりしていました。
 
 
沖縄は米軍に上陸され地上戦、日本全国焦土になり、
挙句の果てに広島、長崎にまで原爆投下され、
米国に遠慮し原爆の被害も言えない
 
平和憲法のお陰でアジア諸国に許してもらっていて
米兵にまで羨ましがられていたのに
 
自らどぶに捨てようとするアベ政権は許せません。
 
政治家には国民を守る義務があります。
普遍的な事で故人が奪おうとするのは道義に反します。
 
人類が犠牲を払って勝ち取ってきたものです。
 
真実を知らないで煽らないでください、昔の「神国」日本のように。
 
andanteさんの記事から引用させてもらいます。
修道女たちにとって、純潔は神にささげる信仰の証し。だから、ソ連兵に陵辱された被害者なのに、彼女たちは妊娠を恥じ、神の罰を恐れ、マチルドの診察も怖がる。女性監督ならではの感性で、女性たちの複雑な感情を繊細に描いた。
 信仰を支えにする修道女と、近代的な合理主義に基づいて生きるマチルドの対比も物語に刻印を与える。プライベートでは同僚の男性医師と恋愛をし、修道院では医師としての使命から修道女たちを助けるマチルドに、修道女たちも心を開き、信仰のベールの奥に隠された本心をのぞかせる。
 修道院を襲ったソ連兵たちの中で、自分をかばってくれた兵士への恋心を抱く修道女や、修道院に入る前に恋人がいたことを打ち明ける修道女など、一人一人の内面に光を当て、政治や信仰、社会通念に抑圧された女性たちを解放していく。フォンテーヌ監督が、頑迷な信仰心よりも、科学やヒューマニズムをより価値あるものとみなしていることが
伝わってくる。ラストの落とし方は、教会や修道院のあり方へのメッセージとも受け取れた。1時間55分。ヒューマントラストシネマ有楽町ほか。(木)

もう一言

 事件の悲劇性を描くだけでなく、若い修道女が森や雪原を歩いて行くショットなど映画的なイメージも豊かな作品で、残酷な世界の
中で孤立した修道院の物語に引き込まれる。何度かさりげなく画面を出入りする戦争孤児たちへの優しいまなざしにも胸を打たれた。(諭)

さらに一言

 命を救おうとする医師の信念と、母になる人生を想定していない修道女の信仰。交差するはずもない彼女たちが連帯していく様子が厳かな映像で切り取られ、その美しさに何度も胸を突かれた。ヒロインの凜々(りり)しさを際立たせるユダヤ人医師とのエピソードも効いている。(細)

技あり

 ベテランのカロリーヌ・シャンプティエ撮影監督は、コンビを組
むフォンテーヌ監督に、放置された修道院をロケ地に推薦した。映画用に作られた小礼拝堂と、古びたアーチ道や中庭を違和感なく巧みに組み合わせて映像化し、高評価。欧州17世紀の絵画を思わせる、明暗をくっきり出した祈りの時間など荘厳な画調と、シスターたちがゲームや編み物などに精を出す夜のひと時の、和んだ柔らかな調子の組み合わせもいい。セザール賞撮影賞を取った「神々と男たち」(2010年)以来の僧院物で、さらなる進境を示した。(渡辺浩)
 
中日新聞海田恭子の評 抜粋 それぞれが見出す救済
本作の主題は…
同じ暴力を受けた者たちがマチルダの来訪をきっかけに一人ひとり異なる方法で信仰と向き合い、それぞれの救済を見出して行く細部にある。
…一見モノトーンに近い世界の中に無限の階調が存在する事を観客に示す。
その豊かさに目を凝らすことが人間相互理解につながるのだと言っているようだ。
 
最後に記念撮影が~