riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

シーラカンス!世界初!深海水族館のつくり方「水族館革命」

NHKスペシャルでディープオーシャンシリ―ズを放送してますが

この本は図書館で偶然借りた本です。石垣幸二著
 
さかなクンとも懇意な(純粋で偉ぶらない人だそう)石垣さんのこの本が面白い。
引用です。
さかなクンは素晴らしい人であれだけ知名度があって地位も手に入れた今でも私の事を「石垣大先生」なんて言う。
「私は魚屋だから魚屋でいい」というのだが、それでも私の呼び方は変わらない。
そういう謙虚さはずっと同じままだ。
さかなクンが凡人と絶対的に違うと思うのは、魚の顔を観て、いつ取れた魚なのかを記憶していることだ。つまり魚の顔を覚える。これは誰も真似することが出来ない。」この後も興味深いP111~
 
なぜでこの人はこんなにと思ったらミュージカルや演劇が好きだと
 
何と劇団四季の証明家沢田氏の息子さん(文学座の沢田冬樹さん。)と出会って演劇やミュージカルのどっぷりとはまったと
 
 
 
 
 
 
 
女性に受ける施設にするために
 
工夫を重ねると反応してくれるのは女性
 
男性は気が付かない事が多い。
 
飼育員も女性の視点が大事
 
 
 
あ、これなら買いたくなってしまいます~画像はHPからの借物です。
この水族館も行きたくなります
 
沼津港深海水族館の館長のこれまでの軌跡や苦労、今後の野望(?)が書かれていて、あっという間に読んでしまった。
とにかくその破天荒さとエネルギッシュさには驚かされた。若いころ海外に一人ででかけて、魚の専門家というウソをついてまで水族館の会議にまぎれこんだ挙句、ちゃっかり商談をとってくるくだりなどは大胆というかなんというか・・。魚とは関係なく「起業して成功する物語」としても読めて非常に面白い。そのへんのインテリ経営コンサルタントが書いた経営本などはビジネスのリスク要因ばかり列挙してて、読んでいても面白くもなんともないけど、この本は著者の「海が好き、魚が好き、それを人にも伝えたい」という熱意が中心にあるので引き込まれるし、実話にしかない説得力に満ちている。

この人が偉いのは失敗してもくじけないところだと感じた。水族館を開業してから客に相当叱られてきたようだが、それにめげず、そのたびに新しい展示を工夫して客足と売上アップにつなげてきた努力がすごい。著者は「好きなことを仕事にしただけ」と謙遜するが、人を喜ばすための努力まで含めて「好きなこと」の一部として自然にやれる人はあまり多くないと思う。またマニアックな趣味を持つ人は往々にして自分の感性を絶対視してしまうが、この人は「水族館に来る人はほとんど魚に興味ない人ばかり」という割り切りからスタートしている。だからビジネスがうまくいったのかもしれない。こういう客観視ができる人もそんなにいない気がする。いろいろ学ばせていただいた。