riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

英雄たちの選択・沖縄SP2・笹森儀助辺境の声を聞け

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こんな立派な人を知らなかった(恥)
 
【司会】磯田道史杉浦友紀,【出演】赤坂憲雄角幡唯介飯田泰之,【語り】松重豊
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 風通しの良い芭蕉布の着物をはしょり、団扇、蝙蝠傘を持ち、(アンチテーゼ!)沖縄の島々の民衆の中に。
お顔がやはり素晴らしい。
 
このスタイルで沖縄の人たちの心がつかめる。
 
道なき道を短刀で切り開いて命がけで踏破、
 
ハブ、マラリア感染の恐怖
 
砂糖増産を図る政府直々の依頼だった。
 
笹森は探検だけでなくジャーナリズム、日本のありようを鋭く見つめた人。
すぐれた思想家だった。
 
幕末、笹森は藩士の息子、国政改革の提言書を藩主の机に置く大胆な行動
 
田中正造もそういう人だった。
 
笹森は家禄の3分の2を召しあげられ禁固にその後許される。
 
これは時代錯誤の藩だった。
 
明治になり議会が始まると胸を躍らせ一日も欠かさず帝国議会を傍聴、
しかし国のためどころかと党利党略に励む政治家に失望。
 
洋式牧場を開き困窮した武士たちの受け皿を造ろうと奔走。
 
70日間の貧乏旅行、足の皮がめくれうむほど歩いて
 
農民から聴き取り調査!
 
生きていく権利、民権を実現するにはどうしたら良いのか。
 
 
 
 
千島探検をし記録を残す、アイヌを友人と呼んだ。
政府のアイヌ人に対する弾圧を批判(政府はアイヌの人に農業をやらせ人数が激減)
 
千島探検が評判を呼び、政府から砂糖増産の可能性調査を依頼される。
 
沖縄の島々を危険を冒して踏破。
 
明治政府により過酷な生活を強いられていた人々。
 
奴隷的な人頭税(貧しい人ほど過酷になる)
許しがたい税制
 
コメがとれないのに米で税を納めよと!
 
強制移住させ移動の自由もない
 
砂糖がほしいから。
 
明治政府の過酷さあまりにも理不尽。
 
 
笹森は石垣島の毅然として村人を導く濱崎与利に感動
 
宮古島では人頭税反対農民の抵抗運動が始まっていた。
 
民衆がたちあがった今こそ世に問うべきだと笹森。
 
マラリアにかかった沖縄人もいないとする政府。
 
沖縄の人が上京して井上薫に直訴、
 
その結果、沖縄の窮状が判明。
 
人頭税明治36年廃止された260年続いていた。
 
笹森は大島紬を名産として育てようと、サンプル集を作った。
生産者の名も記された貴重なもの。81種のデザイン
 
笹森のように現場に行って人と接すれば差別的な言動は出来ない、角幡唯介(カクハタユウスケ)
日本のノンフィクション作家・探検家
 
 
 
引用始め。
沖縄に着いた笹森は、沖縄本島慶良間諸島宮古島石垣島西表島与那国島石垣島宮古島沖縄本島と各島を回り、製糖の実情やその他農業水産業の調査、伝存文書の発掘などを実行しているが、そのかたわらで笹森が見たものは、悲惨な生活に追い込まれている住民の姿であった。当時の沖縄では、琉球王国時代の支配者層への懐柔策として旧慣温存政策が行なわれており、過酷な税金身分制度が多く残っていたのである。中でも、人頭税が課されていた先島諸島は特に悲惨であり、例えば宮古島で笹森が見たものは、薄暗い織屋に懲役人のように座って、人頭税である先島上布を折り続ける娘たちの姿であった。鳩間島新城島黒島などといった小島は、の栽培ができないにもかかわらず人頭税として米が徴収されていたため、これらの島の住人はサバニ西表島まで出かけて米の耕作をしなければならなかった。この他、小学校も開けないような僻地から学校税が取り立てられることさえあった。その一方で、こうして集められた税金で旧支配者層である士族達は豊かな生活を送っていた。また、八重山ではマラリアの蔓延もひどいものであり、石垣島では半分以上の集落が、西表島に至っては島全体がその巣となっていた。そして、そのような状態であるにもかかわらず、住民は代の請求を恐れて病気を言いだすことができず、人々が次々と死んでいくことから島には廃屋があふれていた。
笹森は、このような集落を丹念に訪ねてまわり、その様子を詳細に記録する。東京に帰還後、笹森はこの沖縄行の様子を『南嶋探験』という書に著したが、その中でこの惨状の最大の原因は人頭税だとしてその廃止を訴えた。これは、同年に宮古島で起こった人頭税の廃止運動にも大きく影響を与えている。政府の意向での沖縄行であったにもかかわらず、『南嶋探験』が政府および沖縄県庁の無策を糾弾する内容となっていることは、「笹森は保守的な傾向をもっていたとはいえ、自分の見たものを言葉または文章で裏切らないという点で、その精神はまさしく革新的であった。そのことが今日でもこの書を不朽のものとならしめている」と評価されている 引用終わり
 
 
2018/07/26(木) 
英雄たちの選択 琉球スペシャル第2弾▽辺境の声を聞け!探検家・笹森儀助の挑戦[字]
明治12年琉球藩は廃止され、沖縄県が誕生する。しかし、人々は、重い税と風土病に苦しんでいた。探検家・笹森儀助は、沖縄の島々をめぐり、その窮状を世に訴えた。
詳細情報
番組内容
探検家・笹森儀助は、青森県弘前の士族の家に生まれた。日本中を旅行し、北海道の千島探検の記録を出版して、天皇に奏上されるほど評価を得た。これを契機に、時の内務大臣から、沖縄の調査を依頼され、沖縄探検に出発する。ハブとマラリアの地への決死の思いの旅だった。ところが、現地で、笹森が眼にしたものは、厳しい自然だけでなく、人頭税という重い税に苦しむ人々の姿だった。探検家・笹森儀助の苦悩に迫る。
出演者
【司会】磯田道史,杉浦友紀,【出演】赤坂憲雄,角幡唯介,飯田泰之,【語り】松重豊