名古屋城名古屋市中区本丸1)で12月1日から始まる、光と音のプロジェクションマッピング名古屋城×NAKED NIGHT CASTLE OWARI EDO FANTASIA 〜絢爛(けんらん)たる尾張のはじまりをめぐる旅〜」の内覧会が11月30日、開かれた。(名駅経済新聞)

 本丸御殿東面に映し出した絢爛な尾張の人の様子を表現した映像

 同企画は、名古屋城本丸御殿完成公開を記念して行われるもの。「芸どころ名古屋」の基礎を築いた、400年前の7代目藩主・徳川宗春の時代が舞台。「豪華絢爛な宗春の時代」をテーマに、夜の本丸御殿の建物壁面に投影するプロジェクションマッピングや光の演出を楽しめる。

 本丸御殿や天守閣に続く「表二之門」近くの通路には伝統工芸の「名古屋提灯(ちょうちん)」と「名古屋友禅」がコラボした「友禅提灯」を設置し、来場者を出迎える。同門手前には徳川宗春の家紋をデザインした行灯(あんどん)で足元を照らす。門をくぐると目の前に現れる石垣には、青い羽を持った「山鵲(さんじゃく)」が飛ぶなどの演出をした動画が現れる。

 進んだ先にある名古屋城本丸御殿の「玄関」内の襖(ふすま)には、「竹林豹虎図」をモチーフにした映像を映し出す。描かれたトラが首を振り、吠えるなどの動きをする。さらに進むと現れる横に広い本丸御殿東面には、襖が波立つ動作から始まり、移りゆく季節とともに絢爛な尾張の人の様子を表現した映像を見られる。

 内覧会には、「名古屋おもてなし武将隊」や「PRINCESS SAMURAI of JAPAN あいち戦国姫隊」らが駆けつけた。徳川家康さんは「絢爛豪華な襖絵などを使った本丸御殿。襖絵に表した400年前に我らが見た姿が、今の技術を使い映像で実際に動く様をこの世で見せられたことが喜ばしい」と話す。「あいち戦国姫隊」のお市の方さんは「屏風絵が動き出す、究極のからくりを使って表現したもので、ただ驚くばかり」、吉乃さんは「平成の技術で昔と今がつながり、名古屋城で見ることができることがうれしい」、まつさんは「我らが生きた時代にはないものだが、平成の世に我らが蘇り見ることができてうれしい。皆もぜひ見に来てほしい」と来場を呼びかける。
 
 開催期間は12月1日〜16日で、実施時間は18時〜20時30分(21時閉門)。料金は1,200円(中学生以下は無料)。

 期間中、関連イベントも開催。12月2日・9日・16日(18時45分〜)に、「名古屋おもてなし武将隊」と「徳川家康服部半蔵忍者隊」の練り歩きやショー、撮影会を開催。夜の名古屋城を舞台にしたリアル脱出ゲーム(19時〜20時30分、参加費1,000円)、写真を撮りながら場内をめぐり楽しめるナイトフォトラリー(18時〜20時30分)、栗ぜんざい、貝焼き、手羽先、唐揚げなどを販売する「尾張江戸屋台」なども展開。イベントにより雨天中止のものがある。