サダと二人の女
これも中日新聞夕刊コラムでほめていたので図書館で借りました。
なかなか順番が回ってきませんでした。
「星夜航行」とは大違いにあっという間に読めます。
つくずく私は今まで平穏な生活を送ってきたものだと思います。
3人の女の時代を超えて交錯する人生、
定は江戸時代から続く裕福な畳店「相模屋」の阿部重吉・カツ夫妻の末娘として東京市神田区新銀町(現東京都千代田区神田多町)に生まれる。生まれた時は仮死状態であった。母カツの乳の出が悪かったため、1歳になるまで近所の家で育てられた。定は4歳になるまで家族とも会話ができなかった。後に癇癪持ちになり、裁判時にヒステリーと診断されているが、幼児期のこうした体験が関連があるのではとも言われている。
初潮前に知り合いの大学生にレイプされ
親がケアもうまくやってあげられず自暴自棄になった定
親のお金を持ち出して放蕩三昧、ついに父に売り飛ばされたのです。
この映画と同じです。
伊藤詩織さんもとんでもない目にあいました。
レイプは精神も殺します。
定は流転の生活を送りついに愛人の首を絞め、大事件を起こします。
当時チェャプリンが来日していたのにこの猟奇事件でかすんだほど
今も昔も物見高い国民性
兄弟もおかしい。
小説は3人の女性の人生とその時々の歴史を描きます。
橘少年のお墓参りに行ったことがあります。覚王山です。
2人目は現代のサダと言われる女性
男女関係がうまくいかず、子供も姉に育ててもらう…
3人目は夫とうまくいかず不倫する女性、
娘はシングルマザーに、その子育ての手伝いする…
個人的には読んでいてあまり気持ちよくないのですがあっという間に読めます。