観たい!芸者の神様の玉三郎、仁左衛門共演
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2月3日(日)、歌舞伎座で「節分祭」の豆まきが行われました。
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昼の部『団子売』の終演後に行われた今年の「節分祭」。再び幕が開くと舞台には、昼の部だけでなく夜の部の出演者も合わせ、総勢35名が参加しました。「これから平成最後の豆まき、平成31年度の追儺式(ついなしき)を行いたいと思っております。どうぞ皆様ご協力のほどよろしくお願い申し上げます」。菊五郎の発声で舞台上にずらりと並んだ出演者たちから、歌舞伎座特製の大入袋に入った福豆がいっせいにまかれました。
3つ目の追善狂言は『名月八幡祭』。意気が命の深川芸者、美代吉。いい女の形容詞を全部集めたような玉三郎の美代吉が猪牙舟から、松緑の新助に向かって「待ってるよー」と言いながら花道を行くと、新助ばかりか客席までもが見とれてしまいました。その美代吉の瑕(きず)が仁左衛門の三次。金の無心と酒の相手をするばかりですが、美代吉と三次が醸し出す空気には誰も寄せ付けないものがあります。
そこに入り込んだつもりでいたのが新助。純粋無垢な田舎の男は真実に気づくと、もはや正気ではいられませんでした。場内の提灯がうっすら灯り、祭りだというのにどこか不気味な宵、満月に照らし出された新助の狂気。その高笑いを残して新助が花道に消えると、余韻に浸る場内を「紀尾井町!」の声と大きな喝采が包み込みました。
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初日から、大間にしつらえられた初世辰之助の祭壇に、手を合わせるお客様がたくさんいらっしゃった歌舞伎座。まだまだ寒い日が続きますが、場内は芝居の熱気にあふれ、初午祭に合わせた地口行灯が、歌舞伎座稲荷神社や売店、木挽町広場を彩ります。
歌舞伎美人👈かぶきびとからの引用です。
羨ましい限りの方で外国にも玉三郎を追っかけなさいます。
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