riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

誰が星の王子様を殺したのか

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「本当に大事なものは目に見えないんだよ」は名言ではなかった
 
私は有名な「星の王子様」が理解不能でした。
 
本を読み、舞台版観たり、テーマパークにも行きましたが謎だらけ。
安富歩さんの演説に興味がわき、図書館にリクエスト、最初に来たのがこの本です。
 
テーマはモラルハラスメントだった。
 
子供や配偶者、他人への虐待、職場、学校でのいじめ。
 
なぜ逃れられないのか、なぜ自分が悪いと思わされるのか、
不思議でしたがこれを読み納得しました。
虐待の連鎖は止めなければならない、大きな社会問題です。
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アリス・ミラーは世界がこのような虐待の連鎖によって埋め尽くされていることに
人類の危機を観た、逆に子供を守ることが世界を救うことになるのだと主張した。
 
星の王子様の主題は子供の持つ真実を見抜く力である
 
バラと王子と、キツネとの関係を主軸として展開される地獄のモラルハラスメントは子供の持つ真実を見抜く力によってはじめて打破しうるからである。
 
 
 
「お前のためだと」言って子どもに様々な形態でくわえられる暴力こそが、
人類のすべての問題の根源である。侮辱、嘲笑、無視などを含む
 
ヒトラーのような人物が出現しなぜ多くの人が同調したのかを考察。
 
臨床経験の豊富さ及びその質の高さと、その著述の多さでは、世界的に注目されている。日本でも多くの本が訳出されている。ミラーは、人間社会の暴力性の根源を、
幼児に対して加えられる暴力に求める。
 
三歳までの子供は、親をはじめとする大人に対して全く抵抗することができず、
自分でその場を離れることもできない。
 
それゆえ、その間に幼児に暴力が加えられた場合、生き延びるためには、自分に暴力が加えられることを「正しいことだ」と肯定せざるをえない。
 
このような形で暴力を肯定して屈服した子供は、その屈辱や悲しみを隠蔽し、
その上に「正しい」人格(偽りの自己)を構成する。
 
しかし、隠蔽されても屈辱や悲しみはそのまま生き延びており、それが絶えざる不安を惹き起こす。大人になってからも、それは一向に減少することなく継続し、何らかの機会にそれが他者に対する暴力として発揮される。特に暴力の対象となるのが、抵抗される心配もなく、またその暴力の行使を「しつけ」として正当化しうる自分の子供である。このような暴力の連鎖が、犯罪や反社会的行為の源泉であるとする。

「暴力」の定義[編集]

ミラーが危険性を指摘するのは、単に物理的な暴力に関するものばかりではない。子供を突き放したり脅迫したりするような、言語や態度による暴力もまた、同様の悪影響がある。これは特にいわゆる「成功者」に広くみられるものであり、彼らは子供のころから条件付の愛情しか与えられなかった者が多いという。親から真の愛情を与えられず、何か親を喜ばせたときだけ少しだけの「愛情」を与えられるという育ち方をした者は、他人に気に入られたり、褒められたりするために、大変な力を発揮することができるようになり、社会的成功をおさめることが多い。このような人物は、不安を紛らわせるために、他人を自分の思い通りに操作することに喜びを感じ、これが政府や組織による暴力に帰結する。しかし、このような形での達成には、なんらの満足をも伴わず、不安は決して解消されず、ほんの少しの成功の陰りだけで、大変なダメージを受ける。

ナチズムの分析[編集]

ヒトラーとその支持者を注意深く観察し、ナチズムが子供への暴力の一つの表現であると考える。というのも、ヒトラーの世代が子供だったころ、シュレーバー教育に代表される非常に厳格で暴力的な教育方法がドイツに広がっており、子供たちは家庭でも学校でも激しい暴力に晒されていた。ヒトラーも父親から日常的な殴打を受けて育っており、彼の政策は自分が受けた暴力を、全人類に対して「やり返す」性質のものであり、ドイツの多くの国民も、そのような政策を自分自身の衝動に一致していると感じて、支持したのではないか、としている。
 
ヒトラーとその支持者の子供時代に蔓延していた「シュレーバー教育」
など極度に暴力的な教育法
 
シュレーバーの子供たちは破滅
長男38歳でピストル自殺、
 
高級官僚だった息子ダニエル・パウルは42歳で神秘体験を含むパラノイア症状を経験して入院する。議員選挙に落選したことが直接的な原因だったようだ。回想録が書けるまでに回復し「シュレーバー回想録」を書いたが、その後も症状が安定することはなかった。「シュレーバー回顧録」はフロイトの研究で有名になった。
次男は42歳で発狂
 
娘は一生独身で精神的にまともでなくなった。
 
ヒトラーは父の折檻の精神的な外傷を忘れるためにあらゆることをした。
 
ドイツの支配階級を隷属させ、大衆を味方につけ、ヨーロッパの諸政府を屈服させた
しかし夜眠っているとき無意識が父が戻ってきて彼を怖がらせ果てしない恐怖をもたらした。
 
星の王子様に作者サン=テグジュベリ
「X将軍手紙への手紙」が引用されています。
 
我々は驚くほど見事に去勢されています。だからこそ我々は自由なのです。手足をまず切断されてから歩く自由を与えられています。私はこの時代を憎悪します。人間は「普遍的全体主義」のもとで温和で礼儀正しい家畜になっています。それを道徳的進歩だと思いこまされているのです、
 
ああ、これは今の日本人ではありませんか
 
人は虐待者に操作されているのに、自分の意思で行動していると思い込まされているが、実際には都合の良いように利用されている。
これはナチズムを含むより普遍的な構造であり、合衆国やフランス、イギリスも例外ではない。
 
 
 
彼は北アフリカから帰還し飛行機や自動車から降りて馬車に乗り、それまでの自分が「馬鹿者」であったことに気づいた
自分と世界とのつながりが切れていたことにきづかなかったから。
 
本来のリズムで成長する
オリーブの木々と出会ったのである、
本物の糞をする羊に、羊に食われる草に出会ったのである。
この驚き、それらは再び、生命を取り戻した。
 
人間は世界とのつながりを失っていることにすら気がづかなくなっている。
この世界との関係の欠如の無自覚こそがこの世界の唯一の問題なのである。
p177
 
 
 
 
今リニア工事で出る有害金属の含む土を押し付けられようとする地域で当たり前ですが反対運動が起きています。
 
当然です。速ければいい、もうかればいいと、地球や生物を殺しています。
happy様の記事