友人や中日新聞夕刊コラムでこの本を絶賛していたので図書館で借りました。
本屋では横積されてましたが。
特にファンでもなくドラマもほとんど見ていませんでした。
友人に教えられ動画でドラマを1本観ました。
フランコ・ゼフィレッリからオファーを受けていたのに、
黒澤映画と重なり、断ってしまった。
残念!
「七人の男」や「生きる」(このミュージカル版をテレビ鑑賞(^^♪)は大好きだけれど。
もっと良い是清写真があるのですが。シブい、素晴らしい♪
ドラマ「いだてん」に衝撃の高橋是清登場!と思ったらショーケンでした。
彼を選んだ人にも脱帽です、雰囲気、たたずまいが高橋是清そのものです。
徳川綱吉を演じるときは大学の先生を個人教授に雇って日本史を一から学んだ人。
有名監督、有俳優、ジュリー評も書いています。
難病にかかったリ、着ぐるみ!に入ったこともあるけど
最後のお連れ合いにも恵まれ友人はラッキーな人と言います。
ああ、徹子の部屋に松之丞が登場(^^♪
徹子さんは松之丞にムチャぶり( ´艸`)
子供の語りの講談は初めて聞きました。
人の悪口ばかり言っていた嫌われおばあちゃん(昔の人はそれぐらいしか楽しみがなかったのでしょう)が
100万ポンとくれたので歌舞伎や落語などに通ったと、
だから今の松之丞ができたのですね。
子供からお侍、ゲスな悪人、若い女性、老け役なんでも演じ切って面白くてたまりません。
うちは母が私の長男のお嫁さんポンと100万上げたからお嫁さんは泣いて喜びました。
ペペ
2019年5月19日
ご存知、この3月に亡くなられたショーケンこと萩原健一さんの、最後の自伝です
といっても、類書によくあるように、関係者が「在りし日のショーケン」を語ったものではなく、ショーケン自身が、「残された時間の中で、自分の真実の声を書籍の形で残したい」という希望で企画された1冊で、ショーケンへのインタビューをもとに構成されていますが、その時点でも余命はわかっていましたが、「死」を前提にしたものでも、「闘病記」でもありません
さて、本書を読んで思ったのは、ショーケンというのは、最後のエンターテイナー(俳優・歌手」だったのかなということ
本書の執筆動機も、「日本の映画やドラマ作りの現場がやせ衰えている」という問題意識から、過去、日本を代表する映画監督や演出家、脚本家・・・らと闘争しながら、ドラマや映画を作ったエピソードが語られており、「へえー、あの場面は、そういうことだったんだ」と非常に面白く読めました
ただ、その過程で、「大麻・傷害をはじめ、何回かの逮捕」、そして、ショーケンの「正直で、繊細で、不器用さ」ゆえに、マスコミに面白おかしく、書かれたこともありました
さて、本書を読んで一番印象に残ったのは、「生きている限り、現役でいる限り、これまでの人生でいまが最高、いまが一番カッコウいいという姿を、先頭を切って見せたい」という言葉
そのために、ショーケンは、勝新太郎、石原裕次郎、高倉健・・・ら、多くの大俳優が、「自分に飽きながらも、スタンス・イメージを変えられなかった」ところ、あえて、イメージを変える方向を選びました
本書を読んで、「この映画・ドラマには、こんなエピソードがあったんだ」ということが分かり、改めて、彼の過去の作品を見直してみたくなりました
そして、最後に
過去、結婚された女性をどうこういうつもりは毛頭ありませんが、萩原理加さんという「ショーケンにとって最高の女性」に出会われて良かったですね
それまで、どこにいっても、ショーケンとして生きざるを得なかった男が、「萩原敬三」という本名の男に戻って、過ごすことができたのですから
普通、亡くなった方の本というと、暗くなることが多いのですが、ショーケンが、「死を意識した発言・行動」をしておらず、「この状況でも、いかに生きるか」が書いてありますので、元気が出る1冊でした