riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

どうしても映画にしたい、山田火砂子監督「一粒の麦」

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87歳の山田火砂子監督がメガホンを執った「一粒の麦 荻野吟子の生涯」が26日から順次、全国で公開される。 昨年、一部の大学医学部入試で合否判定の際に女子受験者が不利となる問題に憤りを感じた山田監督が、「どうしても荻野吟子を映画にしたい」と製作を決意。明治時代、17歳で結婚しながら夫から性病を移され、19歳で離婚。その後、医師を志して日本初の女性医師となった。

「筆子・その愛 天使のピアノ」「小林多喜二の母」「賀川豊彦物語」の山田火砂子監督作品

女性史を学んだとき、最初にショックだったのが苦難の荻野吟子
夫からうつされた性病で子供が産めなくなり離縁される!
診察も男子学生が詰めかけ屈辱的!
今は女医さんが多く、カーテンもきちんと、でも私が出産した頃、カーテンもなかった!
外来にはあったのに。
どれだけ嫌なモノか、女性なら誰でも体験してますね。

向学心にもえる吟子は親に学問をしたいと訴えるが特に母親が、足を引っ張る!
女は結婚し子を生むのが大事、学問はいらない。
結婚した吟子は嫁ぎ先で、女中にもしごかれる始末、もちろん姑の意向。
掃除洗濯が仕事、立派なご大家なのに。
離縁され、治療も屈辱的なので、女性のために女医を目指す。

しかしなかなか医学の道には進めない、まず女性を医学校に入れてくれない。

女子師範を主席で卒業し教師もした。
現代の日本でも入試に差別がある始末ですから。なんて遅れているの、諸外国では女医のほうが多いのに。
色々つてを頼み私学の医学校に、でもそこでは男子からあくどい、いじめを受け、トイレにも困るが、助ける人も現れる。
卒業しても医術開業試験が受けられない、女医を志し15年もかかった。
誰よりも成績は優秀なのに。
キリスト教徒になり廃娼運動にも参加。ヤクザともやり合わなければならない。
39歳の時、13歳年下の同志社の学生で、新島襄から洗礼を受け敬虔なキリスト教徒だった志方之善(しかたゆきよし)と周囲の反対を押し切り再婚する。夫役はミュージカルスターでもある山本耕史
濃尾地震で親を失い、売られる子たちを夫とともに救う。
「筆子、その愛天使のオルガン」「無名の人」吉永小百合のナレーション、石井筆子の夫も登場。
石井筆子は障害児教育に捧げた女性、鹿鳴館の華だった女性。

上記の2作も昔、あいち国際女性映画祭で紹介された良作、
こういう映画はなかなか観てもらえずDVDにもなっていないかも。