えいが「恋や恋なすな恋」
内田吐夢監督の古典芸能四部作の最終作です。 「葛の葉」と「保名」より、安倍晴明の父母=陰陽師と狐の異類婚姻譚。 内田時代劇独特の力強い骨格はそのままに、歌舞伎の舞台 ...
暮れに玉三郎の舞踊保名を見て大川橋蔵のこの映画を再見したくなりました。
子供の時には映画の拷問の場面が怖くて、
後にテレビ放送を録画したけど今は再生もできなくなり捨ててしまった。
OSKの東雲あきらの大津皇子などのビデオも捨てて後悔、
今ならダビングしてくれる所もあるに。
当時は著作権でダビングできないと言われた。
母は最後のビデオデッキを家電屋のバイトに奪われてしまった。
年寄りは何もわからないと思いひどいことをする人たちがいる。
政界のトップが何回逮捕されてもおかしくない悪事を働いてるのに、
大手を振って歩いてる醜悪な国ですから。
橋蔵は歌舞伎界から映画界へうつり大人気でした。
はじめは美空ひばりが相手役になり敦盛を演じデビュー
後には若様侍や新吾シリーズ、
ハムレットの時代劇版や大島渚監督の「天草四郎」
「この首100万石」も悲惨だったけど、社会派映画で良かった。
夕刊一面の主演映画の宣伝を覚えています。
6代目菊五郎譲りの確たる実力ですから。
実子ではないけど6代目の芸養子、
歌舞伎界を去っても自分で歌舞伎を舞台にあげていました。
今なら両方極めることもできるけれど、橋蔵は6代目の死後は後たてないから。
この予告編は冒頭、豪華な回り舞台、舞台の要、ファンタジーにあふれています。
安倍清明の両親のお話
相手役嵯峨美智子は大俳優の山田五十鈴の娘だけど育ててもらえず、生涯は苦難の連続、
母より一目見たら忘れられない美人なのに、母親は演技力でも名高くコンプレックスあり、苦悩、整形をしてしまった。
そのままで十分な器量、かけがえのない色気があったのに。
痛々しいですね、母よりずっと早く50台で死去。
山田はこんな社会派の映画にも出ています。
女ひとり大地を行く監督:亀井文夫/出演:山田五十鈴、岸旗江、宇野重吉、沼崎勲、織本順吉、内藤武敏/1953/モノクロ/35mm/スタンダード/132分昭和初期から戦後までの20年間を通じて、北海道の炭鉱で働くシングルマザーの波乱万丈の人生を力強く物語る。炭鉱労働者たちの出資で製作され、夕張と釧路での長期ロケ撮影により炭鉱の暮らしを描きだした作品。