riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">グラン・トリノ</span>


http://movie.blogmura.com/moviereview/

チェンジリング
http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/28392756.html
観たばかりですが見事な映画です。
クリント・イーストウッドは素晴らしい。

戦場に送られた兵の戦争の傷跡は死んでも消えないのかもしれない。

むごいことだ。国家の命令で殺人を犯し障害その罪悪感から逃げられない。
朝鮮戦争ベトナム戦争イラク、帰還兵にホームレスも多い、

この映画は主人公ウォルト・コワルスキーの妻の葬式から始まって…

この帰還兵と結婚した奥さんはとてもよい人だっだ。

だがウォルトは二人の子供や孫とも折り合いが悪く一人暮らしの頑固じいさんだった。

本当は他人の為の修理や若い司祭、隣家のアジア人の少年を育てる心優しい人なのだ。最後に彼がとった行動も。
スーツの修理をしていたのもそのためで切ない。

今日はレディースデイ。観客の多くが泣いていた。


1時間以上前に行っても前から2番目、スキャンダル、スィニートッド(試写会)以来のかぶりつき、ネットで購入すれば良かったのだが。席が悪いと帰ってしまった人もいたが交通費が惜しい。隣席の人はチェンジリングは2回とも満席で未だ観ていないと言っていた。

アジア人ともアフリカ系とも仲が悪いウォルト。
住んでいる地域は有色人種が多くなり白人は逃げ出している。よく聞く問題です。

隣のおばあちゃんとベランダでいがみあう。ウォルトが噛み煙草を吐き出せば、おばあちゃんはポンプのように盛大に吐き出す。ここら辺がくすくす笑えるユーモアがある。

50年かかって集めた工具
少年に働くことの大切さを彼なりのやり方で教えていく。

一方、亡き奥さんの依頼で懺悔を迫る若い司祭に対しても。

モン族の呪術師との対比も興味深い。
彼らと暖かい交流が開けていくところもいいですね。
アジア系なので少年やその姉のことが他人事とも思えない。

それにしても政治的なことで移民した少数民族や白人、黒人、のモザイク社会の複雑な関係に苦しむアメリカ、大変なことだと思う。

日本は単一民族なんてうそぶいて少数民族を押しつぶしてきた。
最近ある俳優さんがアイヌ民族の祖父のことを話していて、少しは風穴が開いてきたのかと思った。

以下は「米映画批評 グラン・トリノ岡本太陽」より
http://www.cinemaonline.jp/review/bei/5590.htmlguranntorino
朝鮮戦争の帰還兵ウォルト・コワルスキーはフォード社を退職し、妻も亡くなりマンネリ化した生活を送っている。彼の妻はウォルトに懺悔することを望んでいたが、頑固な彼は牧師の勧めも断る。そんな時、近所のアジア系移民のギャングがウォルトの隣に住む大人しい少年タオ(ビー・バン)にウォルトの所有する1972年製グラン・トリノを盗ませようとする。タオに銃を向けるウォルトだが、この出会いがこの2人のこれからの人生を変えていく…。

 ウォルト・コワルスキーは朝鮮戦争の強烈な思い出と共に生きている、まるで今もその戦いから抜け出せないかの様に。その彼には真に信頼の置ける友がいないが、朝鮮戦争時に使用されたM-1ライフルとフォードで働いていた時の名残であるグラン・トリノだけが彼の友であるかの様に生きている。また、ウォルトは妻の死後、1人で徐々に治安が悪くなってしまった地域に留まっている。妻と2の子供のいる彼の息子は父が1人で暮らすには難しいと考え老人ホームを勧めるが、ウォルトは「グルゥ…」と唸って憤慨する。

 その彼が出会うタオはアメリカに移住してきたモン民族の子孫。モン民族とは東南アジアに住む民族の1つで、彼はモン族のギャングに絡まれているところをウォルトに助けられる。その後、タオの気さくな姉スー(アーニー・ハー)の誘いもありウォルトは彼ら家族と接する様になるが、それと同時にギャング達から反感も買う様になってしまう。

 タオには父がいない。心優しいが内気で気のある女の子にさえ声を掛けられない彼にウォルトは男になる指導を施す。そしてウォルトはタオにとって良きロールモデルとなり、彼らは友情を深めてゆく。彼らの姿は時に頼れる上官と信頼のおける新米兵士にも見える。面倒をみる必要のあるタオの事を何かと気に掛ける頑固一徹のはずのウォルトは、まるでダムの壁が崩壊したかのように彼に愛情を注ぐ。
公式サイトhttp://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/#/top