riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">沈まぬ太陽</span>




一人飛行機に乗る少年が登場してからもう涙、涙でした。

被害者、遺族の方には改めて哀悼の意を捧げます。

宝ジェンヌや坂本九さん、など有名人も乗っていました。

お子さんや奥さんあてにあの機内で残念だと書き残されたお父さん!

爪だけで夫の遺体と確認された方。

飛行機が揺れる場面、恐かったです。いつ自分もそのような目に会うかも知れません。
墜落の夏は読みましたが「沈まぬ太陽」は読んでいません。

ちょうどテレビドラマでは唐沢寿明主演の不毛地帯 が始まっていて、この映画でも登場したとき、「あ、あの人」とわかりました。不毛地帯 瀬島龍三 をモデルにしているんですね。

本作では品川徹 が演じている瀬島龍三、
賛否ある人物でただならぬものを感じました。

ヴォーリズ建築滋賀の豊郷小学校の講堂など寄贈したのも伊藤忠兵衛商店専務の古川鉄次郎でした。
守られたウサギとカメの階段

草笛光子加藤剛香川照之、上川 隆也 、などオールキャストで長い映画で途中休憩も入りますが最後まで一気にみせます。

今日本の貧困率は先進国中最悪ですが女性高齢者の一人暮らしの方の貧困率は50パーセント!

これは他人事ではありません。今の若い人もそうです。そして誰でも最後は一人になりやすい時代。

小泉。竹中路線でこんなに貧困層が多くなったのです。
それなのに彼らをあまり責めないのはなぜ?

安全よりも効率でパイロットの給料抑えたり整備が経費の関係で不完全にされて危険だと労働組合側が経営者側に迫るのですが…

人気作家・山崎豊子による同名ベストセラー小説を、壮大なスケールで映画化した社会派ドラマ。日本が経済大国へと急成長した激動の時代を背景に、巨大企業に翻弄(ほんろう)されながらも自らの信念を貫く男の姿を描く。監督は『ホワイトアウト』の若松節朗、脚本を『陽はまた昇る』の西岡琢也が担当。組織と闘う主人公を演じた渡辺謙をはじめ、三浦友和石坂浩二など実力派俳優がそろったキャスティングにも注目。シネマトゥデイ

あらすじ: 国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまう。10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが……。


国鉄などでも組合分裂工作、不当配転、昇格差別、ろくな仕事なしで監視だけするきつい窓際に追いやる等、聞きました。
とても非人間的な扱いです。

三浦友和はじめ悪役的な方の演技もすごくて見ものです。

恩地(渡辺謙)は始め2年の約束でパキスタンに飛ばされるのですが、反故にされ長い海外勤務を続けました。

またしても渡良瀬川公害運動に生涯を捧げた田中正造の「権力は嘘をつく」という言葉を思い出します。

恩地は母親の死に目に会えなかったり、子供が「アカの子」と言われて差別されたり、家族一緒にくらせないなどやりきれない思いをします。

前から聞いていましたがアメリカのある動物園の檻の前には鏡があり「世界で最も危険な動物」として自分自身がうつるそうです。
本当にその通りです。

戦争も差別もするのは人間。

恩地も荒れて象を!
それでも最後にはアフリカの大地や動物がいやしてくれる…
恩地のモデルとなった方のアフリカの写真をネットで観ました。


それにしても
位牌の前で被害者の名前も言えない社長。そのため被害者に花のぶつけられて思わず社長の膝を先に拭く行天(三浦友和

上ばかり見て出世のためには何でもしてしまう…学校でも聞きますね。子供より上ばかり向いてる教師。

渡辺さんは試写会で泣いていらしゃいましたがお気持ちわかるような気がします。

硫黄島からの手紙など、いい作品に出られ
次はディカプリオとの共演作も公開されます。

この映画も賛否あるかもしれませんが見て良かったです。
壮大なスケールです。スタッフ、関係者の方、ありがとう。

↓に恩地のモデルとなった小倉氏のコメントの一部、載せます。
このサイトに反論も載っています。



まずは週刊朝日から・・・小倉氏のコメントの一部
この小説で白日の下にさらけ出された、組合分裂工作、不当配転、昇格差別、いじめなどは、私および私の仲間たちが実際に体験させられた事実です。日本航空の経営側にいた人たちは、(中略)数々の不当労働行為やその他の不祥事を思い出されたらいかがでしょう。人間である限り、そんな事実はなかった、などとはいえないはずです。」