riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">大竹しのぶ主演身毒丸のことなど</span>





なかなか演劇、映画の記事が書けません。

演劇はテレビで歌舞伎よりわかりやすい元宝塚の大和悠河の桜姫・井上ひさしの「雨」を、一路真輝のリトルダント(若年性認知症の話は辛い)・中川晃教大和悠河の「風を結んで」を観劇しました。後者は6月ごろのことで(苦笑)

先日大竹しのぶ主演の身毒丸 を観てこれは見逃さなくてよかったと思いました。

こちらに動画があります。身毒丸

身毒丸といえば 白石加代子 が有名ですが生で観たのは初めてです。




大竹しのぶの祖父、吉川一水は、非戦清貧に生きたキリスト者

祖母八重子は内村鑑三の聖書講読の会に参加

新聞で1906年、サンフランシスコの八重子の写真を見ました。右端に幸徳秋水


幸徳秋水1901年(明治34年)、『廿世紀之怪物帝国主義』を刊行し帝国主義を批判。これは当時、国際的に見ても先進的なものであった。また、この年田中正造足尾銅山鉱毒事件について明治天皇に直訴したときの直訴状は、まず幸徳が書き、田中が手を加えたものである(田中が直訴状の執筆を依頼した者たちが後難をおそれてしりごみする中、幸徳だけが断らずに書いたといわれる)
WIKIより

1910年(明治43年)明治天皇暗殺計画を立てたという疑いで処刑された。(大逆事件


たった一回の裁判で12名が死刑に処せられた、多くが冤罪であること、名誉回復が求められ続けている。

大竹しのぶの父は高校教師で日曜日になるとしのぶをつれて勤める学校へ、

どこへ行くかといえばトイレ!汗だくになり一人で掃除。半日係りの重労働。

父は病弱で学校も退職せざるを得ず、一家は生活保護を受けるまでになったが、しのぶに本をプレゼントするのは、欠かせなかった。

又しのぶの担任教師が生徒一人一人が愛されていると思うほど生徒思い、

の祖父母の話以外は大竹著 「 私一人」
から

105円で買ったことも忘れていた本を読んでいます。

パールハーバーで号泣した話、結婚、離婚、癌闘病

知らなかったことが一杯です。最初の結婚の時はマスゴミが面白おかしく書き立てましたね。

ロケに行ったパールハーバー、ロケ隊は平気な顔して撮影していたが大竹は日本の真珠湾攻撃で命を落とした兵士のお墓があるのを知り、お墓参りに。

お墓の前で滂沱の涙を流すしのぶさんを見て、公園掃除のおじさんが

「われわれだって多くの日本人を殺したよ、お互い同じ事をしたんだ」と優しく方を抱いてくれたそうです。

非戦の祖父母の血を引いていますね。








身毒丸』(しんとくまる)は、寺山修司作の舞台作品(岸田理生との共同台本)。中世の 説話『しんとく丸』と『あいごの若』をモチーフにしている。母を売る店で買い求められた 撫子と、その義理の息子・身毒丸との宿命的な禁断の愛を描く。

演劇実験室「天井桟敷」公演として1978年に紀伊國屋ホールで初演(寺山とJ.A.シーザーの共同演出)。 1995年には岸田が台本を改訂し、蜷川幸雄演出、当時アイドルとして人気を集めていた武田真治主演で上演、読売演劇大賞を受賞。1997年にはオーディションで蜷川に見出された藤原竜也(当時15歳)が新たに身毒丸を演じ、ロンドンのバービカン劇場での海外公演で大絶賛を浴びる。演技経験のなかった藤原はこの初舞台で迫力ある演技を見せ、天才新人と話題を呼んだ。

2011年 - 大竹しのぶ、オーディションで選ばれた矢野聖人主演で上演。過去公演とは劇終盤の展開が異なる台本、新しい楽曲の追加など、大幅な変更が施された。





一家の主は家には「お父さん」「お母さん」「子供」がいて初めて世間様に顔向けできる、という考えで、自分の「妻」でなく「お母さん」を家に入れたかった。

長男は「母」が恋しいが、継母を「母」とは思えず「女」としてみている。

継母は「お母さん」として存在したいが自分の本当の子供は望めないし、継子からは「お母さん」とは見てもらえない。一方、夫には「女・撫子」として見て欲しいが「お母さん」としてしか見てもらえない。

そして誰とも血のつながりのない「せんさく」が面白い存在。「しんとく」と「せんさく」は音が似ていて、身毒丸とせんさくは光と影のような表裏一体の関係にみえます。連れ子のせんさくが本来身毒丸のいるべきポジションにいて、家族を構成させるキーマンになっている不思議。

やがて一家は崩壊し、「家」という枷が外れた時に身毒丸も撫子もやっと役割から開放されて「男」「女」として存在できるようになる。家長制度は昔の遺物かもしれないけど、根底に流れるそれぞれの登場人物の心情は普遍的なものだと思いました。


身毒丸は亡くなった実母が忘れられなくて新しい母を拒絶するのだが撫子を女としてみてしまうのです。

妻を「母を売る店」で買うなんて!

いつかは夫婦も一人残されることもあるのに、体面重視?

 その父は妻を愛さない、お飾りの妻。

これでは、戦前の家制度ですね。

寺山は「日本の伝統芸能の中の根強い<家>本思想とも言うべき家族の三角形の因果構造を、解体する試みのひとつだった」といっている。

演出の蜷川さんがカーテンコールに登場 されたので会場は盛り上がりました。

寺山修司レミング、故大浦みずき主演で見たのですが私の頭ではさっぱり理解できませんでした。

寺山修司の映画も登場人物が白塗りで‥結局、母恋いなのでしょうか。



歌が好きなしのぶさんに合わせたのでしょうか。こちらにしても歌が沢山あるのはうれしい。



深沢敦さんや米良さん の名前が!

しのぶさんの次回作はピアフ、先日、NHKで大竹さんが生出演、稽古風景を観ました。

大竹さんが可愛い~



白石加代子武田真治藤原竜也身毒丸も観たかったです。

しのぶさんはデビューした頃、

青春の門」の浦山監督 が喜んでくれるようないいお芝居をしたいと必死だった。

この作品では蜷川さんが「自由にやって」
といってくれるそうだ。大竹さんには信頼をおいてますね。

そしてニコニコ笑って「いいね」といってくださるのが一番楽しいですね と。