<span itemprop="headline">熱海市立 澤田政廣記念美術館</span>
木を彫っていると
夢がわいてくる
木の中に秘められた形が
私の夢をかき立てるのです 澤田政廣
外には彫刻するために集めた木や作品が展示されています。
内部は天井のステンドグラス(ここで恋人と手をつなぐと良いことがあるそうです)阿修羅像のような仏像から人魚像、絵画、長嶋茂雄像、など。
高村幸雲の孫弟子です。熱海に来たおかげでMOA美術館だけでなくタウト、中山晋平、澤田政廣の作品も鑑賞できて幸せです。
外観は大地に置かれた苔むした巨岩のごとく、内部は曲線で構成された胎内のごとく…。
深い緑の合間に、太古の昔から地中深く埋もれていた大きな岩の魂が突然地上に現れ、人間の奥深い所にある素朴な心に触れるのを待ち望んでいるかのような外観…。
日本を代表する建築家、村野藤吾氏が敦煌の石窟をイメージして設計した谷村美術館・澤田政廣作品展示館(昭和58年開館、新潟県糸魚川市)を参考にし、外観とともに、土の色を基調にした内部空間が、澤田政廣の代表的な彫刻群を優しくつつむように設計されました。
熱海市名誉市民で文化勲章受章彫刻家である澤田政廣(さわだせいこう 1894~1988)の彫刻、絵画、コレクションなどを展示している美術館です。館内では多くの彫刻作品が展示ケースに入れられることなく展示されており、代表的な木彫作品に見るノミの跡からは、作者の息づかいまでが伝わってくるかのようです。
熱海の海辺に育った澤田政廣(本名、寅吉)は、19歳で彫刻家を志し、高村光雲(たかむらこううん)の高弟山本瑞雲(やまもとずいうん)に師事しました。93歳で没するまで、多くの木彫作品をはじめ、絵画、陶芸、版画、書など、さまざまな芸術領域にわたり意欲的に創作しました。
美術館は四季折々の自然が楽しめる熱海梅園に隣接して建っています。
エントランス・ホールには、1988年に作成したステンド・グラス「飛天」が天井を飾っている。
驚いたのは澤田政廣コレクションのエジプト木棺上蓋です。