天木直人もビックリさせられた,落合信彦の「シンゾウ・アベに対する強烈な非難」,まるで〈本モノのバカあつかい〉である】。

 【しかし,まったくそのとおりであると受けとめねばならない,この日本国の不幸・不運は,いったいこれからいつまで続くのか?】



 ① 天木直人が言及した「落合信彦による安倍晋三外交の拙劣批判」


 1) 『SAPIO』2015年3
月号
小学館が発行する雑誌『SAPIO』2015年3月号は,48の記事で内容が構成されている。冒頭からに置かれている記事としてめだつのが中国関係であり,12記事出している。つぎはイスラム国関係が4記事,そのあと経済・産業・経営関係から政治関係などにわたる諸記事などとなっている。

「世界を見れば日本が見える  歴史を見れば現代がわかる」のがこの『SAPIO』であるらしい。だが,本ブログ筆者は同誌の愛読者でも定期購読者でもないゆえ,ここではひとまず,SAPIO を読んでいれば,そういうすばらしい知能が少しは着くのだという宣伝文句として,純粋かつ素直に受けとめておく。

それはともかく,本日は,『SAPIO』2015年3月号の記事で15番目に掲載されていた落合信彦稿「愚かなリーダー  安倍晋三のバカげた功名心が『人質事件』を引き起こした」に聴いてみたい。

なお,『SAPIO』の宣伝用に書かれていたほかの文句には,こういうものもあった。同誌は「あなたが知らない「日本」と「日本人」の本当の姿です」というものを教えてくれるらしいのである。したがって,この3月号の当該記事を読むと「あなた」は,この「日本」国の首相である安倍晋三という人物の「本当の姿」を,このさい,しることができるというわけである。

 2)天木直人ブログ
天木直人のブログ』( http://www.amakiblog.com/blog/ )2015年02月17日は,題名を「『安倍首相の中東外遊を批判すると潰される』は本当か」で,こう記述していた。

邦人人質の命が危険にさらされていることをしっておきながら,のこのこと中東まで出かけていって,おまけに不用意な演説やイスラエルとの親密ぶりをアピールしてイスラム国の敵となり,邦人を犠牲に追いやった。これは誰も否定できない安倍首相と外務省の大失策である。



しかし,そんな安倍批判をしたら潰される,と皆がいい出している。政治家までも委縮しているかのごとくだ。おかしくはないか。たしかに安倍批判に対する圧力はある。メディアが出演者に対し番組のなかでは安倍批判を止めてくれといったり,安倍批判をした者が番組から降ろされる事件も起きた。
出所)画像は落合信彦http://gorehead.shoostar.com/hei/diary.cgi?no=95

私のところにも安倍批判をおこなうとてきめんに嫌がらせのメールが来る,ヤフーからの配信も一方的中止された。しかし,それぐらいで潰されたと思ったり騒いだりするのは,そう思う方に甘さがあるからだ。その気になれば安倍批判はいくらでもできる。その証拠に,右翼月刊誌サピオの3月号で落合信彦氏がこれ以上ないぐらい激しい安倍批判をしている

 落合信彦安倍晋三批判」-徹底的に叩く事実解釈にもとづく視点-


 1) 天木直人
言及
ここでは,天木直人落合信彦の「愚かなリーダー  安倍晋三のバカげた功名心が『人質事件』を引き起こした」を,紹介的にとりあげた文章を,あらためて引用する。
出所)右側画像は天木直人。元外交官でイラク戦争に参加する日本国の姿勢に反対する意見を,時の政府(当時首相は小泉純一郎)に上申した。その直後,退職を強請され,辞職を余儀なくされた。

--いわく,愚かなリーダー。いわく,カネにものをいわせた「地球儀外交」の末路。いわく,安倍晋三のバカげた功名心が「人質事件」を起こした。いわく,アメリカや中国とはまともな外交ができないくせに,小国で歓待されていい気になっているのだから情けない。

いわく,この事件の責任は,誰よりも安倍晋三にある。いわく,よりによってイスラエル国旗に前でスピーチした。アラブの敵だといっているようなものだ。いわく,安倍よ,頼むからこれから外国旅行で国民の税金だけは使わないでくれ。その金は東北再建のために使ってくれ。

もう引用はいいだろう。私も同じようなことを書いているが,こうしてあらためて読むと,私も真っ青なほどの激しい批判を紙面いっぱいに書きつづけている。ここまでいわれては安倍首相が可愛そうなくらいだ。それでも落合氏が冤罪で捕まったという話は聞かない。


そうなのだ。繰りかえしていう。その気になればいくらでも安倍批判はできる。それができないのは,批判する側に,失いたくないなにかがあるからだ。保身が働くからだ。安倍批判をして潰されるとやたらにう騒ぐのは,本気で安倍批判をしていないことをみずから認めているようなものである。

 2) なにゆえそこまで品位・品格に不足・欠損がめだつのか?
--本ブログ筆者も安倍晋三のことは「君」よばわりまでして,その「幼稚と傲慢」(小沢一郎の評言)をてがかり:基点に,あれこれ批判していた。筆者は,安倍晋三がかわいそうだと思ったこと・感じたことは,一度もない


 右側にかかげるのは,本日〔2015年2月21日〕の『朝日新聞』夕刊1面「素粒子」欄での指摘である(クリックで拡大・可)
註記)なお,その後において追補した関連する記述を ④ で言及することにした。

いずれにせよ,すでに首相の立場にまで昇りつめた政治家として安倍晋三は,自分の人間・人格性に責任をもたねばなるまい。『ノブレス・オブリージュ』( noblesse oblige )ということばある。

「高貴さは(義務を)強制する」の意味である。これは財産・権力・社会的地位の保持には責任が伴うことを示す政治社会学的な概念である。

 安倍晋三はこの noblesse oblige というフランス語の意味とは無縁であるかのような日常的なしぐさがやたらとめだつ。国会での答弁(やりとり)の下品さ・粗暴さは,一般庶民が国会の中継をテレビで視聴していても,すぐに気づかされるひどさである。

だが,安倍自身が小学校から大学まで通った成蹊学園の,〈成〉という,この6画の漢字をまともに書けないで,しかも1画だけではなく2画までも欠かして書くのをみせつけられ,絶句するほかなかった。


出所)既出。

漢字能力検定何級かに合格しろ註記)などとはいわないが,自分が幼少のころから大学まで通った学校法人の名称でもある出身校(最終学歴でいうと)「成蹊大学」の〈成〉の字もろくに書けない人物が,日本国の首相である。

漢字能力検定何級「合格」でなければ総理大臣になれない,といったごとき絶対の決まりはないけれども,この人を目の前にするとそうもいってみたくなる。最近,「安倍晋三の恥」(私辱)はいまや「日本国を代表する恥」(国辱)にまで高まっている。
註記) 漢字検定能力「7級」は「小学校4年生修了程度」(640字)であるが,このなかに〈成〉という漢字が含まれている。なお〈成〉は,どうみても,やさしいほうの漢字。


 『SAPIO』2015年3月号に掲載された落合信彦の寄稿「愚かなリーダー  安倍晋三のバカげた功名心が『人質事件』を引き起こした」は,A4判縦書き5段組の本誌で3頁の分量である。最初の頁のみだが,つぎに紹介しておく。興味のある人は自身で本誌を購入し,残る2頁分も読むことをお勧めする。


出所)『SAPIO』2015年3月号,37頁。クリックで拡大。

 3) この首相を選んでしまった日本国民たちの蹉跌
いずれにせよ,日本国の首相である安倍晋三という存在は,いまやその拙速で下劣である「国益に反する政治手法」しかしらないこの首相であるからには,徹底的に批判していかなければならない。

★-1「まったく泣けてくるほどに情けない資質のこの総理大臣」。
★-2「耳に栓をして塞ぎたくなるような軽い・軽い調子での演説しかできない」。
★-3「自衛隊3軍をオモチャの兵隊だと勘違いしている世襲3代目の首相」。

要は「日本国の政治・経済の政策・運営」の問題を〈幼稚園児の遊戯次元〉でしか理解・対処できていない」安倍晋三の政治行為は,根源より非難されて当然である。


安保問題に関して有名な政治家であり,〈昭和の妖怪〉(田尻育三〔岩見隆夫の筆名〕『昭和の妖怪 岸 信介』学陽書房,1979年。→岩見隆夫『昭和の妖怪 岸信介朝日ソノラマ,1994年。→中公文庫,2012年)とまでいわれた「ジイチャンの岸 信介」は,自分の娘が産んだ「この不肖の孫」がいまの日本国にもたらしている惨状を,草場の蔭からこっそり遠望しているはずである。そして,この孫のその始末の悪さにはきっと,歯ぎしりしながら落涙さえもしているはずである。

そういえば,岸 信介は東京帝国大学法学部出身,この岸の長女洋子をめとった安倍晋太郎も同じ法学部の出身であった。そのあいだに生まれた安倍晋三が,なんらかのコンプレックスをいまだに抱きつづけているとみなしても,なんら不思議はない。もしや,その反動的な気分で一国の運営をされたら,これはたまらない。むろん,国民が,である。

もっとも,成蹊の〈成〉の字もまともに書けない彼にあっても,そのようなコンプレックスをもつ必要は,ひとまずあるまい。現在のところは,銀の匙を銜えて生まれたと形容されてもいる「自分自身の長州藩的な由来:出自」に満足していればいい。

現に日本国の総理大臣になっているのだから……。むろん,国民側がこの首相にどのくらい非常な迷惑をこうむっているかは別問題として,ここではそういっておく。


 ③ 2015年2月22日に追記する安倍晋三「情報」-この品位も品格もなにもない日本国宰相のお子様ぶり-

 1) 首相になったのだから,最低自分1人くらい「ヤジ」は飛ばさないといったガマンすらもできない,この世襲3代目:お子様議員の醜悪さ
 『日本経済新聞』2015年2月21日朝刊「政治」欄にこういう小さな記事が出ていた。見出しは「『やじ抑制を』」首相に注意衆院予算委で大島委員長-」。

--衆院予算委員会で20日,大島理森委員長が閣僚席からやじが相次いでいるのに触れ「答弁席で答えることはしっかりし,やじは自己を抑制してほしい」と注意した。「委員が(閣僚の)答弁中にやじるのもあまりいいことではない」とも指摘した。

19日に玉木雄一郎氏が質問で西川公也農相の「政治とカネ」問題を追及したさい,安倍晋三首相が民主党議員による過去の献金事件を念頭に「日教組はどうするの」などとやじを飛ばした。20日の衆院予算委で民主党前原誠司氏が「言語道断だ」ととりあげ,首相は「今後は静かな討論を心がける」と述べた。


出所)http://saigaijyouhou.com/blog-entry-5626.html

 2)『朝日新聞』2015年2月22日朝刊「〈社説〉首相のヤジ 敵意むき出し 華もなし
先日の衆院予算委員会で,耳を疑う場面があった。民主党玉木雄一郎氏が,砂糖業界団体の関連企業から西川農水相への寄付について,「脱法献金だといわざるをえない」と追及していたときのことだ。

首相が自席からこんなヤジを飛ばした。「日教組!」「日教組どうするの,日教組!」  玉木氏は「総理,ヤジを飛ばさないで」と繰り返し,みかねた大島理森予算委員長が「総理,総理も,ちょっと静かに」とたしなめた。

NHKやネットで生中継されていたなかでのこと。首相がどうしてこんなヤジを飛ばすのか,多くの人が首をひねったに違いない。首相の念頭には自民党が野党時代に国会でとりあげた民主党議員と日教組との関係があったようだ。翌日には民主党からの抗議に「今後,静かな討論を心がけたい」と語った。

ヤジは「議会の華」という。ただし,これは言論を生業とする政治家ならではの絶妙な「突っこみ」をたたえる言葉だ。

首相はよく,答弁中のヤジに「私が答えているんですから」と顔をしかめる。それなのに閣僚の疑惑を突かれたからといって敵意むき出しでいいかえすのでは,行政府の長としての矜恃(きょうじ)や品位をみずからおとしめることにしかならない。

最近の首相発言でもうひとつ気になったのは,中東の過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件にからむ答弁だ。

周辺国への2億ドル支援を表明した首相スピーチによって,人質に危険が及ぶかもしれないとの認識はあったのか。参院予算委での共産党の小池 晃氏の問いに,首相はこう答えた。

「小池さんの質問はまるで,ISIL(「イスラム国」)に対しては批判をしてはならないような印象をわれわれは受ける。それはまさに,テロリストに屈することになると思う」。

そうだろうか。むしろ逆に「首相の答弁はまるで,『イスラム国』と闘う首相に対しては批判をしてはならないような印象をわれわれは受ける」と返したくなってしまう。

後日の衆院本会議で自民党議員が,共産党の志位委員長の質問中に「さすがテロ政党」とヤジを飛ばした。首相の意を忖度(そんたく)したのかどうかはしらないが,悪質なレッテル貼りとしかいいようがない。謝罪に追いこまれたのは当然だ。

国権の最高機関のなかでの話である。あきれるしかない発言はお断わりしたい。


 --かように,であって,安倍晋三君が国会・委員会に出てなにかをやりはじめ・いいはじめると即座に,永田町界隈は幼稚園にも似た光景と化する。
出所)右側画像は,http://news.guideme.jp/kiji/79b1bda78cf65388b307f5abfc702875

この首相は,国民の側では思わず
面させられるような言動を,平然とする。

はたして,お母さん(god mother)の安倍洋子は,なんという? もしかすると,かわいいこの子には,「本当の」旅をさせておかなかったのでは?

http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1020239871.html