<span itemprop="headline">お前馬鹿か＆政治家の罪～alf's mom</span>

「お前馬鹿か」　　石坂啓（漫画家）　週刊金曜日

8/30の国会前集会に私は「アベ政治を許さない」のプラカードの他に、バカでかいボードに「アベムカつく」と書いたパネルも掲げていた。
「戦争させない」や「９条守れ」と言った思い思いのカードの中にあっても、やや行儀の悪い方の類ではあったろう。しかしぎっしりの人々の頭上に、国会に向かって掲げられていた一枚には負けた。「お前馬鹿か」の5文字だけ。

素晴らしい。ジーンとしびれて見入ってしまう。そうです、馬鹿なんです、あの人。これだけの市民がやめろと言ってる、憲法学者も弁護士も裁判官も違憲だと言っている、ママも若者も教師も教授も作家もミュージシャンも、年齢職業を超えた人々がこんなに声を上げているのに彼のオツムには入らない。（略）

妹は（戦争保安集会の予定を）スケジュール表に書き込みながら「まったく馬鹿のお蔭で忙しくてかなわん」と腹を立てている。
そう、みんなヒマで出かけている訳ではないのだ。止むにやまれず、時間をやりくりして、交通費をかけて労力を使っている。永田町でも議事堂前でも、地下鉄を降りたはいいが地上に出るだけでもどれ程時間がかることか。人の波でまず動けない。

封鎖されている出口や使えなくされているトイレにもジッと従い、ここにいるみんなは同志なのだからと列を崩さない。馬鹿に分かるか。

8･30は雨だった。カバンから雨具を取り出すこともすぐにはできない程の、ラッシュアワー並みにぎゅうぎゅうの人。濡れても構わないという気持ちでいる人の、どれ程多かったことか。馬鹿が許せないからだ。

9月6日は横浜の集会に参加させてもらったが、ここでもいきなりの大雨。（略）
集まった人々は新聞紙を敷いただけの地面に座ったり、二人でひとつの傘に寄り添ったりしながらも、土砂降りに耐えている。「止めよう安保法制案」のカードを両手で揚げるために、傘を諦め手拭いをかぶっただけの年配者の姿もあった。馬鹿に見せてやりたい。

涙腺が弱くなった私はこの文章を読みながらも泣きそうになります。　alf's mom
これだけの想いが届かないという悲しさに。それでも黙っていられません。
これからWDW熊本主催の「戦争法案に反対する九州若者一斉行動」に、若者ではない私も参加して来ます。