<span itemprop="headline">12月歌舞伎 妹背山婦女庭訓と歌舞伎座ガーデン</span>
今年は生の玉三郎観劇は7月と12月の2回のみでした。
ファンの方は何回も同じ舞台を鑑賞されます。
私の事を呆れる友人がいますがブランドバックにも無関係な私。
東京にいれば映画より安い一幕見の天井桟敷に通うのですが。
台詞も多いのに達者、
染五郎の鏡獅子にも胡蝶で踊り歌舞伎ブログの
ぴかちゅうさん誉めてました。
批判した歌舞伎の大物がいたそうですがほっときましょう。
夜の部は
通し狂言 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
◆三人の男女の恋が絡みあう古代ロマンの物語
『妹背山婦女庭訓』は、大化の改新の時代を題材にしたスケールの大きな物語です。今回はその中でも「杉酒屋(すぎざかや)」「道行恋苧環(みちゆきこいのおだまき)」「三笠山御殿(みかさやまごてん)」の場面を通しで上演します。
蘇我氏全盛のころ。自ら帝位につこうとする蘇我入鹿が、帝の追放をもくろみ、帝の忠臣藤原鎌足は入鹿討伐の機会をうかがうために身を隠していました。王朝での権力争いに巻き込まれてしまったお三輪、烏帽子折求女、橘姫。この物語は、三人の男女の恋愛模様が美しく切なく激しく絡み合う内容になっています。
蘇我氏全盛のころ。自ら帝位につこうとする蘇我入鹿が、帝の追放をもくろみ、帝の忠臣藤原鎌足は入鹿討伐の機会をうかがうために身を隠していました。王朝での権力争いに巻き込まれてしまったお三輪、烏帽子折求女、橘姫。この物語は、三人の男女の恋愛模様が美しく切なく激しく絡み合う内容になっています。
イヤフォンガイドはこれが歌舞伎のおおらかさと言ってました。
イヤフォンガイドは40周年、はじめは否定的だったそうですが、これはわかりやすく様々な事を教えてくれるのでお勧めです。
あらすじや人物関係だけでなく着物の柄の説明、これは二枚目が着る柄とかね。
今回ツアーなので久々の一階席、しかも花道のすぐそば、反対側でしたがまあゆったりした席で感激。
しかも玉三郎演じるお三輪ちゃんがすぐ近くを通っていきました。
↑のちらしの緑の着物
今の時代、支配者にコケにされ危険な立場に追いやられてる私たちと
通じると言っては言いすぎでしょうか。
もう出てきただけでその哀しみ、三角関係の嫉妬の感情がズーンと感じられるのです。
玉三郎は登場だけで一瞬にして空気が変わります。
じわが来ると言うのか、
劇場全体が唸る感じです。
他には早世した大浦みずきがそうでした、私には。
お三輪は恋しい人を追って御殿に来るのですが
意地悪な官女たちに(いつもは立ち役の役者が演じるから一層面白い
散々なぶられた挙句、愛する求女と恋敵橘姫が祝言を済ませたと聞いて嫉妬のあまり形相が一変します。これが見せ場ですね。
官女たちは閉じ込められた生活しているのでいじめが大好き、
お三輪はそれでも愛する人に会いたくて従おうとするのでした。
これも現代に通じます、
日本の軍隊や職場、学校でもいじめ。
だから軍隊でも自殺が多い。
歌舞伎はこんな三面記事のような面白い演目がありますので難しく考えないで一度はご覧ください。
同じ時代に生きていて観ないのは損。
年末年始はテレビでも歌舞伎も放送されます。
幕や衣装、背景もとても綺麗で邦楽も慣れるといいですよ、
12月も演出や指導で休む暇なく、おからだが心配です。
今年もロタ島で素潜りする暇なかったでしょう。
十二月歌舞伎座夜の部は、「妹背山」四段目、杉酒屋、道行、御殿というスッキリした狂言立てである。杉酒屋は、文楽では格別、戦後東京では二度目という珍しさ。私は昭和三十七年の東横ホール以来二度目である。芝居としては大して面白いともいえないが、ここが出ると杉酒屋の庶民の生活と御殿の王侯貴族の生活の対比が、お三輪が政争に巻き込まれて死ぬ悲劇がクッキリする。團子ちゃんは丁稚子太郎役玉三郎に教えてもらったかいは有るでしょう。松也は2008年のテレビドラマ「おシャシャのシャン! 」から注目しています。嫌われ松子の一生にも出ていたんですね。2005年(平成17年)12月、20歳のとき、父・松助が死去した。歌舞伎界は非情な所あり後ろ盾の父が亡くなると孤児、手のひら返すように周囲が冷たくなるとか、先代猿之助等も体験してますね。玉三郎は若い人を抜擢しては指導されてます。彼自身梨園の出ではなく1956年 小児麻痺後遺症のリハビリにと舞踊を習う。舞踊の魅力にとりつかれ、また稽古に通った縁から十四代目守田勘弥の部屋子となり養子になった方。仲代 達矢さんもそうですが実子がいない方ほど教育熱心だと思われます。
〈道行恋苧環〉
〈三笠山御殿〉
杉酒屋娘お三輪
烏帽子折求女実は藤原淡海
入鹿妹橘姫
丁稚子太郎
後家お酉
家主茂儀兵衛
杉酒屋娘お三輪
入鹿妹橘姫
烏帽子折求女実は藤原淡海
杉酒屋娘お三輪
漁師鱶七実は金輪五郎今国
宮越玄蕃
荒巻弥藤次
入鹿妹橘姫
烏帽子折求女実は藤原淡海
豆腐買おむら
蘇我入鹿
七之助
松也
児太郎
團子
歌女之丞
権十郎
七之助
児太郎
松也
玉三郎
松緑
亀三郎
亀寿
児太郎
松也
中車
歌六
慰安婦日韓が決着合意
中日春秋より
古山高麗雄の小説を引用して
慰安婦も兵士も屈辱的な事をやらされている点では同じ
どちらも国家によって戦力にされ
巨大な手に虫のように弄ばれ、今もその記憶ににさいなまれる。
歌舞伎座に行っても(私のような物見高い人間は少ない?)
休憩時間に二階の名画を観たり
屋上?ガーデンに行かれる方もあまりいないらしいので御紹介します。