riboni5235’s diary

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<span itemprop="headline">なぜ時代劇は滅びるのか</span>

久米書店で紹介していた「なぜ時代劇は滅びるのか」春日太一

本書は、死に瀕した時代劇への〝檄文″である――。

かつて映画やテレビドラマで多くの人々を魅了した時代劇も、2011年には『水戸黄門』が終了し、民放のレギュラー枠が消滅。もはや瀕死の状態にある。その理由はひとこと。「つまらなくなったから」に他ならない。
「高齢者向けで古臭い」という固定観念、「自然体」しか演じられない役者、「火野正平(=いい脇役・悪役)」の不在、マンネリ演出を打破できない監督、何もかも説明してしまう饒舌な脚本、朝ドラ化するNHKの大河ドラマ・・・・・・。
そのいずれもが、時代劇凋落の〝戦犯″である。はたして時代劇は、「国民的エンターテインメント」として復活できるのか――。
『天才 勝新太郎』『仁義なき日本沈没』『あかんやつら』の著者、「時代劇研究家」の春日太一が、長年の取材の集大成として、ありったけの想いを込めて綴る時代劇への鎮魂歌。

これは時代劇だけの話ではない。

人を育てようとしない社会、企業。

終身雇用の時代は社員を育てていったのに、
今はブラック企業の話ばかり。

無慈悲に使い捨て、非正規雇用、悲しい。

時代劇は役者がいない、監督がいない、そして誰もいなくなった
火野正平がいない、演技達者なニヒルな悪役がいない

平 幹二朗も昔は橋蔵映画の悪役演じていて、子供ながら目に焼き付いてしまった。




東銀座を歩いていてスカウトされ映画界に入り演技の事は全く知らなかった三國廉太郎。
時代劇に初出演してその試写会で主演の時代劇スター阪東妻三郎が笑い出した。三國の演技があまりに拙かったから。

屈辱に感じた三國は稲垣監督をはじめとする時代劇の巨匠やスターを訪ね、教えを乞うて回った。

黒沢監督の「七人の侍」にエキストラ出演した仲代達也は黒沢に「その歩き方では刀の重みが感じられない」と撮影を止めて半日にわたり指導された。

反省した仲代は自宅に稽古場を作りそこで所作を徹底的に特訓した。

東映の時代劇の子役だった風間杜夫大川橋蔵の新吾十番勝負に子役で出ている)は銭形平次をやる時は

橋蔵の平次に近づきたかった、あの華やかさ、綺麗が好きで
あれを真似てみたかった。

推理物だからふとひらめいた時の目の芝居に気をつけました。

座布団に座る時もただ座らず裾を払って座る橋蔵。

走り方も現代劇風に走ると時代劇に見えない…

出来ていない俳優の演技では観ている側が見放すのも当然。

水戸黄門が長く続いたわけ、スポンサーはナショナルのみ。

お銀の入浴シーンの時間まで決まっていたそうだ。

大河ドラマ、江のような漫画チックな作品。

歴史的有名人とのあり得ない邂逅。信長と幼い江の対面。

実名で下手な役者などの話が出てくるので面白い。

あの有名なオードリーの「マイフェアレディ」の舞台
ヒギンズ教授に寺脇と聞いてびっくり。

貴族に見えるのか、歌は歌えるのかと心配になります。
ちらっと見た舞台の映像、顔は日焼けして真っ黒。

お客をなめてませんか。
私は観ません。
大地真央のイライザの歌は頂けなかったけれど華やかで良かった。
当時は草刈正雄がヒギンズ教授を演じていました。